6月1日(日)場所:川崎市市民ミュージアム
【ジュニア ワークショップ ガイダンス】


 今年はジュニアワークショップとして、はじめてドキュメンタリー制作に挑戦しますが、参加する中学生たちにとっては、普段あまり見ていないジャンルだと思われます。    

 そこで、ドキュメンタリーとはどういったもので、自分たちで作るとしたらどんなものにしたいか、といったことを感じとってもらうために、実際にかつて中学生が作ったドキュメンタリー作品を見てもらうことにしました。  

 ゲスト講師に原勤さん、吉田博さんをお迎えして、詳しい解説をはさみながら、ドキュメンタリー映画を鑑賞。  

 アマチュア映像作家の吉田さんは地元の川崎市出身で、中学校放送部時代から身近な対象をテーマに、ドキュメンタリーのビデオ作品を制作してきました。それらの作品は数々の映像コンクールなどで受賞して、現在もなお、上映会などを通して感動を広げている名作です。  

  

 元住吉駅の放置自転車の問題を扱った社会的なものや、学校のテストの時間に生徒たちが見せる様々な顔を追ったユーモラスなもの、小学校の運動騎馬戦の対決と応援を描いた感動作など、たいへん面白いもので、サポートスタッフの大人も多いに楽しめる素晴らしいものでした。

 上映の後、質疑応答。旧式のビデオカメラ機材は大型で、最近のデジタルで小さなタイプのビデオカメラとは、比べ物にならないほど重くて、電源の確保も難しいものだったことなど、技術的なご苦労や、取材対象になる相手とのやりとりの難しさなど、中学生がドキュメンタリー制作に挑むにあたっての心構えまで、情熱たっぷりに紹介していただきました。  

 この説明会に集まってくれた中学生たちにも、映画制作の楽しさやドキュメンタリーを撮る意義のようなものが、力強く伝わったことと思います。  


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