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2000年からはじまった「ジュニア映画制作ワークショップ」では、中学生たちが主体となり短編映画づくりを続け、12本の秀作が誕生しました。等身大の日常を描いたドキュメンタリーや、「いじめ」問題を真正面から描いたドラマなど、フレッシュな切り口の作品は観客からも大きな共感と評価を得ています。
今年度は『ミネラルウォーター(麻生班)』と『ラーメン早食い少女20点(中原班)』の2チームに分かれ、ドラマ作品を制作しています。このサイトでは、活動の模様を紹介します。完成した作品は「KAWASAKI しんゆり映画祭」で上映されますので、ぜひご覧ください。
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午後1時日本映画学校大教室に集合。ジュニア参加者の保護者、サポートスタッフ、指導講師の他、映画祭の関係者なども集まりました。もちろん、主役はジュニア達です。
塾帰りなどで間に合わなかったジュニアがいたため、5分程度遅れてのスタート。
ミネラルウォーターの『チェンジ!』、ラーメン早食い少女20点の『水色のしずく』の順で上映され、それぞれ上映のあとに参加したジュニア、サポートスタッフ、指導講師の舞台挨拶がありました。
ミネラルウォーターが作品作りをする上で個々の苦労した点を主に挙げていました。一方で、ラーメン早食い少女20点はチームとしてのコミュニケーションについて多く挙げているのが印象的でした。
サポートスタッフや指導講師のコメントはミネラルウォーターのチームを例えて『ケモノ』、ラーメン早食い少女20点を例えて『引きこもり』。こんな無茶苦茶な事を言ってもジュニア達が動じないのは信頼関係があるからなのか、それとも大人達がまた変なことを言っているとただあきれているだけなのか……。
もちろん誇張が入っていますが、『ケモノ』の所以はミネラルウォーターが最初からジュニア達が仲良くなって騒がしかったから。『引きこもり』の所以はラーメン早食い少女20点が最初はジュニア同士がまったく話をせず大人しかったから。(ラーメン早食い少女20点も今となっては仲良くなりすぎて騒がしいのですが……。)
他に、前実行委員長で脚本家の白鳥あかね氏、現実行委員長の野々川千恵子氏、総合プロデューサーの武重邦夫氏から講評を頂きました。「映画が出来上がったときにはおめでとうございますって言って挨拶するんだけどね……。」と言われてもジュニアはキョトンとした表情。まだ、終わったという実感がないのかも知れません。
試写会終了後3時頃より懇親会が行われました。もちろん中学生なのでお酒はないはずなのですが、みんなまるで酔ったかのようにハイテンション。1時間ほど騒いでいました。最後に全員集合の写真撮影をし、円陣を組んで威勢をあげ、解散。
「今年のジュニアは終わっても誰も泣かなかったね」と、あるスタッフの言葉。かつての中学生たちは、ワークショップの終わりに仲間との別れを惜しんで誰かしら泣き出していました。
今年のジュニアたちからは、これが終わりだという寂しさはひとかけらも感じられません。むしろ、これが始まりであるかのように。
彼らの前向きな姿勢には、可能性を感じせざるを得ません。これからの彼らの活躍に期待したいと思います。
そして、また来年もよろしくね。
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