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第6回 ジュニア映画制作ワークショップ | 2005/08

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2000年からはじまった「ジュニア映画制作ワークショップ」では、中学生たちが主体となり短編映画づくりを続け、12本の秀作が誕生しました。等身大の日常を描いたドキュメンタリーや、「いじめ」問題を真正面から描いたドラマなど、フレッシュな切り口の作品は観客からも大きな共感と評価を得ています。

今年度は『ミネラルウォーター(麻生班)』と『ラーメン早食い少女20点(中原班)』の2チームに分かれ、ドラマ作品を制作しています。このサイトでは、活動の模様を紹介します。完成した作品は「KAWASAKI しんゆり映画祭」で上映されますので、ぜひご覧ください。
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カチンコ

 2005/08/12 金 完成披露試写会、懇親会

 [両チーム合同]
午後1時日本映画学校大教室に集合。ジュニア参加者の保護者、サポートスタッフ、指導講師の他、映画祭の関係者なども集まりました。もちろん、主役はジュニア達です。

塾帰りなどで間に合わなかったジュニアがいたため、5分程度遅れてのスタート。
ミネラルウォーターの『チェンジ!』、ラーメン早食い少女20点の『水色のしずく』の順で上映され、それぞれ上映のあとに参加したジュニア、サポートスタッフ、指導講師の舞台挨拶がありました。
ミネラルウォーターが作品作りをする上で個々の苦労した点を主に挙げていました。一方で、ラーメン早食い少女20点はチームとしてのコミュニケーションについて多く挙げているのが印象的でした。
サポートスタッフや指導講師のコメントはミネラルウォーターのチームを例えて『ケモノ』、ラーメン早食い少女20点を例えて『引きこもり』。こんな無茶苦茶な事を言ってもジュニア達が動じないのは信頼関係があるからなのか、それとも大人達がまた変なことを言っているとただあきれているだけなのか……。
もちろん誇張が入っていますが、『ケモノ』の所以はミネラルウォーターが最初からジュニア達が仲良くなって騒がしかったから。『引きこもり』の所以はラーメン早食い少女20点が最初はジュニア同士がまったく話をせず大人しかったから。(ラーメン早食い少女20点も今となっては仲良くなりすぎて騒がしいのですが……。)
他に、前実行委員長で脚本家の白鳥あかね氏、現実行委員長の野々川千恵子氏、総合プロデューサーの武重邦夫氏から講評を頂きました。「映画が出来上がったときにはおめでとうございますって言って挨拶するんだけどね……。」と言われてもジュニアはキョトンとした表情。まだ、終わったという実感がないのかも知れません。

試写会終了後3時頃より懇親会が行われました。もちろん中学生なのでお酒はないはずなのですが、みんなまるで酔ったかのようにハイテンション。1時間ほど騒いでいました。最後に全員集合の写真撮影をし、円陣を組んで威勢をあげ、解散。

「今年のジュニアは終わっても誰も泣かなかったね」と、あるスタッフの言葉。かつての中学生たちは、ワークショップの終わりに仲間との別れを惜しんで誰かしら泣き出していました。
今年のジュニアたちからは、これが終わりだという寂しさはひとかけらも感じられません。むしろ、これが始まりであるかのように。
彼らの前向きな姿勢には、可能性を感じせざるを得ません。これからの彼らの活躍に期待したいと思います。

そして、また来年もよろしくね。
カチンコ

 2005/08/11 木 ダビング

 [両チーム合同]
今日はいよいよダビング、ジュニアたちの今までの作業が結集される日だ。撮影時に同時に録音した音、撮影時にうまく録れていなくて録り直した音、みんなで選んだ効果音、そして音楽のすべてを映像につけて、最後はバランスよくミックスしていく。

午前中は「ラーメン早食い少女20点」チーム。ダビング指導の先生やお手伝いの映画学校の学生さんが前日徹夜で音を仕込んでおいてくれたので、スムーズに進む。段階を経て何度も観ていくと、音以外の映像にも気になるところが出てきて、午後ちょっとだけ撮り直す(ジュニアたちのこだわりはスゴイのです)。効果音や音楽がつくと映画みたい!だと自分たちの作った映画なのに(だからか)、感動しきりであった。終了後は10月1日の発表会場の飾りつけなどを話し合い、買い物にでかけた。まだジュニア・ワークショップは終わってないということです。

午後は「ミネラルウォーター」チーム。基本的には午前と同じ作業だが、こちらは音楽を作曲ではなく、選曲にしたのとコメディのため効果音が多いため、音の選び直しや付ける場所選びに時間がかかる。参加ジュニアの数が多いことやコメディのためか、午後のジュニアたちは なかなかに騒がしい。途中、ダビング指導の先生から「たった20分間しゃベらずにいられないの?」と喝を入れられる場面も。こちらのチームも音がついて映画らしくなると、なぜか映像のほうに気になるところが出てきたようです。

予定どおり、2本の素晴らしい映画が仕上がり、明日は完成試写。
大きな画面で観て、どう感じるのか楽しみです。
カチンコ

 2005/08/10 水 アフレコ2日目

 [ミネラルウォーター]
場所:日本映画学校
時間:9:30〜16:45

連日の猛暑にもかかわらず休暇なしの撮影が続いたため、本日はアフレコの残作業ということもあり少数のジュニア参加となった。
午前中は、4名で、午後1名参加。

午前中は、映像に合わせてた足音、男女がぶつかり倒れた音、駆け足の音をスタジオで収録。映像との同期合わせに、何回かのテストを行いようやくOKがでる。初めてなので無理もないか?
午後は、各シーンごとの曲と擬音を著作権フリーのCDから選曲(15:00目標)を行う。選曲した内容を録音指導の先生に渡して、スタジオにて選曲CDの出し入れの手伝いを行う。
残りのジュニアは、別室で編集作業に奮闘している技術サポートスタッフを激励(?)訪問。作業は、エンディングでの参加ジュニアの画面に名前を挿入中。
現在までの編集成果をこっそり見せてもらう、この数週間でのジュニアの成長振りに驚かされるばかりである。スタート時にベテランスタッフに問いかけて返ってきた答え”なんとかなりますよ”がよくわかりました。
ジュニア映画ワークショップも残り2日となりました、ジュニア諸君、明日も大いに楽しんで、この夏の思い出を沢山作ってください。
カチンコ

 2005/08/09 火 アフレコ

 [ラーメン早食い少女20点]
今日は、生アフレコの日。主人公かなえの歩く足音や日記をめくる音、ペンで書く音などを画面に合わせて録音していく作業です。一見簡単そうに見えるのですが、これがなかなか難しいのです。皆で分担を決めて担当することになり、それぞれの担当の音に責任を持つことにしました。
最初はどうしていいかという感じだったジュニア達も、慣れるに従って段々うまくなっていきました。

しばらくすると、録音指導の方から「うまいねえー!」と声がかかるほどに上達したジュニア達。音への反応の良さはイマドキの子供らしいかも。
蒸し風呂のように暑い録音スタジオで汗をだらだら掻きながら頑張った甲斐があって、およそ3時間ほどで生アフレコは終了しました。
完成が段々見えてきて、チームの雰囲気は最高潮です!

明日の中原班はジュニアはお休み。今日、録音した生アフレコの音や音楽など音の整理と準備を録音指導の先生たちがしてくれます。
カチンコ

 2005/08/09 火 アフレコ1日目

 [ミネラルウォーター]
今日はアフレコの日。ほぼ1日をスタジオにこもったまま時間が過ぎていきました。機材の出す熱でスタジオはサウナ状態。外にいる方が涼しく感じるという、外にいないのに熱中症になりそうなレコーディングでした。一方、別室では編集作業が進んでいました。いろいろな効果が加わり、より楽しい映像に仕上がってきました。これに音楽などが加わってどうなっていくのかがとても楽しみです。
カチンコ

 2005/08/08 月 編集大詰め

 [両チーム合同]
本日もうだる様な暑さ
今日から映画学校の方で麻生班、中原班共に詰めの作業に入りました。
一時はどうなる事かと心配していましたが今はホッと肩を撫で下ろしています…。

予定も佳境に入り、士気が高まったかジュニアの皆がいつも以上に元気一杯でした…(汗)若干名許容範囲を越えていましたが、、
カチンコ

 2005/08/07 日 編集5日目

 [ラーメン早食い少女20点]
本日は川崎市市民ミュージアム最終日。
編集作業が最終段階にきました。
麻生班のスタッフの方も同じ部屋で編集をされてました。
朝9時半、一番のりのジュニアが来て、オープニングで使用するシーンの撮影。
この日、これまで皆勤だったいじられキャラのジュニアが昨日体調を崩したため欠席。
このことにショックを受けた?ジュニアが妙に高いテンションとなり、周りはこの日一日翻弄されっぱなしでした。

10時半になると他のジュニア3人もパラパラと登場。
監督のジュニアは作品指導の先生とプロデューサーと演出について打ち合わせ。大人相手にがんばってました。
他のジュニアはというと、ジュニアのお母さまからの差し入れのお菓子などを食べながら雑談。夏休みの宿題を持ってきているジュニアもいましたが、集中できるはずもなく雑談の輪に。どんな話題になっても先述のテンション高いジュニアが自分の話にもっていってしまいました。しかも同じ話のくり返し。これがなんと夜まで続きました。

午後は主演のジュニアが登場。監督のみ付き添いアフレコの収録。
他のジュニアは雑談にあきて、トランプ、UNOで遊んでました。
6時になると音楽を担当してくださる方が来て、遊んでいたジュニアも一緒に編集された作品を観ました。
まとまった映像に一同感動。「映画になってる!!!」
他に気付いた点などをコメントしていました。
ジュニアは再びトランプ遊びに戻りましたが、8時になって家路につきました。
おつかれさま。後は大人が片付けマス。
カチンコ

 2005/08/07 日 編集3日目、打ち合わせ

 [ミネラルウォーター]
映画祭事務所がしんゆり映画祭のバリアフリー上映の打ち合わせをしていたため、万福寺町内会館をお借りしての打ち合わせになりました。

まずは、著作権フリーの音楽素材を聞いて、使えそうな曲を挙げていくことから始まりました。ただ、用意された著作権フリーの曲は200曲以上。最初の10〜30秒程度を聞いただけでも、午前中には終わりません。
「この曲はあべちゃん(役名)のテーマだね。」
「これはエンディングに使えるね。」
しかも、何故か出てくるものは脇役『安部涼』のテーマとエンディングばかり。肝心のシーンのBGMがなかなか出てきません。それでも、全曲聞き終わる頃には大体のシーンでなんとか候補が1〜2曲は出てきました。
午後になると、併行して編集作業を行っている市民ミュージアムの技術サポートスタッフから度々電話が掛かってきます。「エンディングと本編の境目が解りにくいけど良いのか……?」など。そのたびに、音楽を聴くのを止めて対策を練っていました。
全曲聞き終わってからは、仮編集されたものと音楽をあわせながら見ていきます。どのタイミングでどう流すかなど細かいチェックが入ります。

BGMの打ち合わせに参加していた子が半分程度、参加せず雑談をしていた子が半数程度。明日からのアフレコ、ダビング作業はスタジオの大きさもあり全員の参加は出来ません。今日の打ち合わせに積極的に参加していた5名がスタジオに行くことになりました。
カチンコ

 2005/08/06 土 クランクアップ、編集4日目

 [ラーメン早食い少女20点]
連日の暑さの中、お盆に向けお休みのジュニアも増え、限られた人数で最後の追い込みを行った。 

本日は先ず、タイトルの最終確認。昨日一旦決まったかに見えたタイトルであった。しかし、より内容を的確に表わすタイトルとしてどうかという観点から再度練り直し、結果 『水色のしずく』 ということで、確認がなされ決定した。
『水色のしずく』とは、すなわち ・・おっとっと・・ それは試写会までのお楽しみ。

ロケ組みは、最後に残ったシーンを撮影に、猛暑の中近くの学校に出向く。
屋外はこの撮影で、全て完了した。
屋外で猛暑に遭遇したせいか、1人のジュニアが戻ったとたんに鼻血が止まらなくなり、おおわらわ。救急車だ医者だと大騒ぎの結果、幸い熱中症ではなく、母親とも連絡がつき、持病の一種ということで、落ち着きはらった母親との連携で、治療法もわかり1時間もすると鼻血も止まり、いつもの元気な姿に戻る。ホッ!

室内組みは、議論を交わしながら地道にタイトルと、エンドクレジットの準備。
細かい作業の積み重ねの結果、ストーリーにぴったりマッチしたものが完成した。
これらの全ての撮影を午後7時に完了し、クランクアップ。室内に喜びの拍手が響き渡る。
この撮影期間中、若干のハラハラすることはあったが、周囲に迷惑をかけたり、事故をおこすなど何事も無く完了したことに一同胸をなでおろす。
中原班の皆さんおめでとう。と本日参加できなかった中原班の皆さんに、そして切磋琢磨して頑張っている麻生班の皆さんへの激励をこめて・・。


これからは、並行的に進められてきた編集が本格的まとめに入る。
編集によって、素晴らしい映像がより生かされ、さらにオリジナル音楽が加わり、より効果を高めてくれることなど期待で一杯である。
カチンコ

 2005/08/06 土 編集2日目

 [ミネラルウォーター]
今日はBGMやSEの話し合い。どのシーンにどんな音を入れたいか、意見を出していきましたが、皆なかなか集中せず、司会進行のジュニアが「ちゃんと聞け!」と怒鳴りっぱなしでした。なんとか音を入れる箇所は決まって、明日は皆で著作権フリーの曲を聞いてみることに。
今日の解散は4時。久しぶりに早く終わりました。

それにしても、ジュニアは本当に元気。毎日毎日暑いのに、よくバテないなぁと少し羨ましくなりました…。
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