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2000年からはじまった「ジュニア映画制作ワークショップ」では、中学生たちが主体となり短編映画づくりを続け、12本の秀作が誕生しました。等身大の日常を描いたドキュメンタリーや、「いじめ」問題を真正面から描いたドラマなど、フレッシュな切り口の作品は観客からも大きな共感と評価を得ています。
今年度は『ミネラルウォーター(麻生班)』と『ラーメン早食い少女20点(中原班)』の2チームに分かれ、ドラマ作品を制作しています。このサイトでは、活動の模様を紹介します。完成した作品は「KAWASAKI しんゆり映画祭」で上映されますので、ぜひご覧ください。
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今年の夏は天災が多い。23日は配役の最中に震度5弱の地震があったと思ったら、今日は夕方から夜半にかけて台風が関東を直撃するという。幸いにして勢力は弱まりつつあると言うことなのでたいした被害はなさそうだけれども。
そんなわけで今日は台風を避け朝9時から午後3時までの予定と言うことでリハーサルを行う。
シーン順にリハーサルを始めたかったらしい。だが、前半のシーンの演出担当が午後からしか来られないため、そのシーンは簡単に指導講師がリハーサルを行う。演出担当が来たら改めてそのシーンのリハーサルを行うとのこと。
前々から気にはなっていたのだけど、ジュニア達は自分の関係する部分以外は無関心であることが多い。例えば、ロケハンのときは演出部以外は遊び気分だし、今日ならば自分の演出するシーン、出演するシーン以外は無関係な人同士で喋っているとか。
そんなとき、ふと「サポートスタッフの人達は何のためにいるの?」と指導講師の声。
気づけばリハーサルに必要な机や椅子を指導講師と技術サポートの学生以外、運ぶ人がいなくなっている。本来、こういう作業はジュニアの仕事。だが、確かにこんなときはサポートスタッフが率先して作業をし、みんなで協力しあっていく空気を作って行かねば。「これはジュニアの仕事」なんて言ってられない……反省。
明日から撮影に入るので、午前の最後の方に撮影時の諸注意を行う。注意事項を書いた紙を配り説明する。
午後から再びリハーサル。サポートスタッフも手伝うようになるとジュニアも徐々に手伝うようになってきたかな。途中、前半のシーンの演出担当も来たので、前のシーンに戻ってリハーサルを行い直す。
だが、ここでジュニア達は問題に気づいたらしい。学校からの帰宅途中や、学校への登校途中で主人公2名が衝突するシーンがある。同じ学校から帰宅、同じ学校へ登校するのに衝突するのはあり得ないというのだ。1人が忘れ物を取りに帰ったとか、寄り道をするために目的地が違ったとか、色々考えるがまとまらない。1時間近く考えたあげく結論が出ないため、宿題とする。
一通りのリハーサルが終わった後、明日の打ち合わせを行う。撮影を翌日に控えていながらエキストラの手配を誰も行っていないとのこと。必要人数は男子8名、女子6名。
今から集まるのか?しかも、中にはエキストラの服装を把握していない人もいる。何人かに「エキストラの服装をきちんとメモした?」と聞くと「うちの学校の普段の格好そのままだから大丈夫。」との返事。夏休みだから制服をクリーニングに出していたりしないだろうか?余計な不安までしてしまう。
なんとか、3時半には終了。果たしてエキストラは集まるのか?撮影中、ジュニア同士の協力体制は築けるのか?
文字通り嵐の予感がするクランクイン前日でした。
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今日は10時集合ののち、午前中は懸案だった事項の話し合いをしました。
ジュニアたちが話し合っている間、午後からジュニア参加者が書いた手書きの脚本を映画学校サポートスタッフがパソコンで完成稿にしあげてくれました。
話し合いのポイントは、細かい部分に及び、エキストラも含めた衣装やカバン、上履きをどうするかといった点や交換日記のノートはどういうデザインにするか、またそれを誰が購入するかなども話し合われました。
そして、懸案だったタイトルですが、「しずく」(仮)としました。これは交換日記
上の名前ともだぶり、且つ作品上のイメージにも合うということでそうしました。
他にもっといいタイトルが浮かべば完成までに変更も可とします。
午後からは、お世話になる宮内中学に下見と挨拶に行きました。優しそうな教頭先生の案内で「図書室」「教室」「階段」「下駄箱」「廊下」「グラウンド」「ゴミ置き場」などを見てまわりました。みな熱心にメモをとり、デジカメで写真と撮り、演出部と撮影部はどう撮るかなどを打ち合わせしつつ、イメージを固めていたようです。
27日から三日間、教頭先生よろしくお願いします!
明日26日は、リハーサルとカメラ練習です。
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時間ぴったりに揃ったジュニアは9名。キャスティングの続きをし、主役も決まるが、1人のジュニアがシネマハウスの場所を未だに覚えておらず、迷ったと連絡が入る。その子も主役希望だったが、遅刻したため落選。少々ショックだったよう。「もう裏方で頑張ります…」と呟いていた。
午後、ジュニア2名と指導講師が到着。
演出・撮影・音声に別れシーンごとの担当を決める。機材の扱い等、見ていてハラハラすることがあるので、そこはこちらで目を光らせておきましょう。
今日見ていて「おっ」と思ったのは話し合いの場面。今までは誰かがふざけると大人が注意していたが、今日はジュニア同士で「話をちゃんと戻そう」等声がかかっていた。
若干問題のあるジュニアもいますが、その都度喝を入れてやりたいと思います。
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今日は10時に集合してまずは脚本検討。2バージョンで書かれた脚本を元に話し合いをしました。
そして、懸案事項の検討もあわせて行いました。配役の決定、エキストラのこと、制服など衣装のこと、主人公たちの部屋をどうするか・・などなど。
それぞれ現場で担当するパートも決定しました。
午後からは撮影部と録音部はロケハンへ出発。演出部と役者は残って脚本の詰めを行いました。
ロケハン組は市民ミュージアムの近くの公園をロケハン、最初はあまり狙いどおりの場所はなかったのですが、1時間くらい探してついに絶好の場所を見つけることに成功!
演出部の希望どおりの遊具(ブランコ、すべり台)もあるいい条件の公園です。
デジカメで撮影し、あとで演出部への報告とします。
演出部は難産のすえ、遂に脚本の直しを終了!明日、映画学校のスタッフにプリントアウトしてもらえば完成します。(まだまだ細かい直しはあると思いますが)
明日までの宿題を出して本日は終了。今日は17時までかかりました。
みなさん、お疲れ様でした。明日からも頑張ろう!!
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朝9時に新百合ヶ丘駅前集合。何を思ったかジュニアの1名が集合時間を間違え遅刻する。待っていても埒が明かないので、仕方なくサポートスタッフ1名を待たせ、残りは唐木田へ向かう。
唐木田では公園のロケハン。丘の上のベンチ、屋外ステージのような場所、屋根のついた不思議な形の休憩所、噴水……。演出希望のジュニアたちは一生懸命どこに役者をおいてどこから撮るかを考えている。指導講師が決めたら撮影のためにメモを取るように指導をするとこまめにメモを取っていた。
一方、他のジュニアは遠足気分。「遊んでいるならいい加減怒るぞ!」と指導講師も一喝するが、効果なし。恐るべしジュニア。だが、2時間も歩き続けるとさすがに疲れたらしい。おとなしくなる。
ロケハン先の公園での昼食の後、午後からは新百合ヶ丘に戻り金程中のロケハンを行う。遅刻した1人もここで合流。教室を3箇所、屋上、渡り廊下、グラウンドを見て歩く。学校からゼッケンを借りれないか、教室の掲示物はそのまま使えるか、グラウンドの部活動風景をエキストラとして使えないかなど、課題を洗い出していく。
夕方より万福寺町内会館をお借りし、ロケについての打ち合わせなどを行う。未だ主人公の自宅である撮影場所が決まっていない。大きな課題が残る。ジュニアたちの家が撮影で使えないため、サポートスタッフの家をあたってみるか、自宅のシーンをなくすかなど、代替案を考える。
衣装についてはさすがジュニアたちは詳しい。制服をどうするか、鞄をどうするか、どこの学校参加者が多いからどの色で合わせるのがあわせやすいなど決めていく。
最後にオーディションしてヒロインを決定した。他にも決めなければならないことがまだまだある。
明日は休日。撮影に備えてゆっくり休んで下さい。
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昨日チーム名も決まり、だんだんと仲間意識がでてきて、雰囲気も良くなってきました。
しかし、ただいま脚本作り最後の詰めにはいって、生みの苦しみを存分に味わってます。。。
午前中はジュニアの皆さんとスタッフを含めたスケジュール調整と確認。
撮影予定の中学校にも連絡をとり、3日間の撮影日を確保。
人数の少ない中原班は、少しでも欠席者がでると撮影に影響がでるため、結構大変です。
午後は再び脚本作りの話し合い。大筋は決まってきて、ラストシーンの話に。
とってもいい意見がでてきました(言えませんけど)。
配役をどうするかも含めて、脚本はあさってまで(24日)の宿題となりました。
撮影までもう少し。みんな待ち遠しい。
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午前は11名集まって2人帰り、その後、午後になって4人が加わった。
まず撮影を直前にしてのスケジュール確認。部活、旅行、塾などで休みがちの人は出演がむずかしいのでスタッフとしての参加中心になってしまいますよと了承確認。
■脚本は完成に向けて最後の調整
シーンナンバーを入れながら最後まで一気に修正と加筆。この作品をおもしろいものにするためのアイディアを入れながら技術的に可能かどうかの検討もしてみたりと、みんなの頭の中には着々と絵が出来上がっていく。
■撮影に関しての注意事項
・学校、家、公道、公園での撮影が予定されている。撮影場所では周りの人への礼儀を忘れずに丁寧にふるまう。
・撮影後の現場の現状復帰について。黒板の文字などはメモしておき、撮影後ちゃんともとの状態に戻す。
・夏場の健康管理について。炎天下での暑さ、室内でも照明のため、蒸し風呂のような暑さになることも考慮に入れる。
・服装について。帽子、ソックスは絶対必要。サンダル、スカートはNG。
・声かけを行なう。「テスト!」、「カット!」、「OK!」などの声かけは現場の空気をひき締め、進行をスムーズにする。
他、衣装、小道具、機材の扱い方など。
■キャスティング
立候補中心に名前を書き出す。スタッフも同様に。
後は主役立候補者のスケジュールが決まり次第絞られる。
最後に面白アイディアの撮影テストをして終わり。
明日は公園、中学校でのロケハンです。
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交換日記をどう扱うのか、ただのきっかけなのか、重い意味はないのか、
必要な事件は、クライマックスは、など細かい部分を話し合う。
話し合えば話し合うほど、難しくなっていくような・・・。動きが少ない映画になりそうなので、心理描写をしっかりしないと(これこそ難しい)。
演技力・演出力・編集力も要る。
女子生徒2人の話になりそうなので、男子ジュニアが寡黙になりがち。
お昼休憩のときにチーム名を決める。これは楽しく話し合い、
「ラーメン早食い少女20点」に決定!
午後は、小さな紙にシーンごとの内容を書いて、流れにそって並べてみる。かなり流れはできてきたけれど、まだ詰めや終わり方などが決まりません。
明日こそは、ストーリーが完成しますように!
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今日の‘ミネラルウォーター’は、まず脚本担当の参加生が書き上げてきたシナリオを全員で読み、シナリオを煮詰めていく話し合いが始まりました。「この言い方なんか変じゃない?」など細かい部分から始まってしまった‘ミネラルウォーター’。
スタッフから「もっと大きい部分をとらえて話し合っていこう」と助言をうけ、話し合いが再スタート。午前は、まず主人公の性格をみんなで共有することに。
午後はシナリオの内容へ。
主人公の性格が反映されるように、また観ている人の気持ちを考えながらの話し合いが進んでいきました。そして、今日決まったことをふまえ脚本担当の参加生に再度シナリオを書いてきてもらうことに。
そのあと、今日いるメンバーで自分がやりたい役割のアンケートをとって終わりました。
今日は「みんなが納得できるまで話し合う」というのを意識しながら、実際に演じてみるなどしてホワイトボードが真っ黒になるくらい話し合っていました。
みんなの熱意はすごい!!
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この日は新百合21/第1・第2研修室で、麻生班、中原班合同で行われた。
午前中は、映画学校講師陣による撮影技術の指導。
前半はシナリオのイメージを作る道具として専用ビデオカメラが家庭用ビデオと比べていかに優れた機能があるかを例を交えての説明が行われた。
また、カメラ設置に関する約束ごとについて、カメラを使用しての事例説明。
後半は照明機器を使用して事例説明。照明を扱った時に不自然にならないようにするのが重要であり奥が深い技が必要とのこと。
途中昼休みを挟み、過去の作品『真夏の初恋』のシナリオを使用し、役割分担(出演,演出,監督,録音,記録,カメラ,カチンコ,etc)をして、撮影の模擬体験。最初は、皆、動きがぎこちなかったのですがカット毎に行う数回のテストと本番により、監督のかけ声も小から自信のある大へ、それに応じた皆の声。カチンコ打ちのタイミング、カメラワーク、マイク操作それなりの恰好になりました。百聞は、一見にしかずかな。
午後の後半は各班に分かれて、追加・変更、シナリオの続きについて議論が行われた。
麻生班はチーム名が”ミネラルウォーター”に決定。混ざりけがないという意味、水はどんな容器に対しても合わせられるので、皆、和気あいあいに制作にまい進して欲しいですね。
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