
演劇部の舞台で失敗したことで、部を辞めた中学一年生の竹田信次。竹田はある日、校内の不良からカツアゲを受ける。通りがかった園芸部の藤村重明に助けられるものの、礼すらまともにできない竹田。そんな、自分の弱さに落ち込む竹田の前に、謎の部活「ヒーロー活動同好会」のヒーロー・ムッツマンが現れ、こう言った。「強くなるのは、今!」
果たして、竹田は弱い自分から変わることができるのか……?
16回目を迎えるジュニア映画制作ワークショップ25作品目となる本作品は、ワークショップ初のヒーロー物。ヒーロー物とは言えファンタジー色は全くなく、現代の中学生のリアリティを色濃く反映している。ワークショップ史上初めて特殊メイクを行ったり、車での移動撮影を行ったり、既製服ではなくミシンを持ち込んで自前の衣装を作成したり、さらにはヒーローマスクも1から作成するなど、今回は初物尽くしである。
指導講師はこちらもワークショップ初となる20代の川久保直貴氏。同じく20代の古畑耕平氏を演出指導に迎え、中学生の感覚に近い世代が指導する形となった。
演劇部に入ったものの緊張のあまり出番に出られないハプニングを起こし退部する。悩める中学1年生。
謎の部活、ヒーロー活動同好会の中学1年生。お気に入りは100円ショップで買った「鳴呼、青春」の扇子。
ヒーロー活動同好会の3年生。受験勉強よりも、とある心配事に心を奪われている。
園芸部の中学3年生。トレードマークは麦わら帽子とポーカーフェイス。
愛、優しさ、友情、情熱、勇気、健康と言う6つの力で悪を倒すヒーロー。果たしてその正体は……。
不良。中学3年生。カツアゲ、暴行の被害にあった生徒の数は数知れず……?
理科教師でありながら演劇部の顧問、29歳。いつも着ている白衣をいつ洗濯しているのかは不明。
竹田信次の母、40歳。塞ぎ込みがちな息子をそれとなく心配している。
中学生が企画から完成まで映画制作を行うジュニア映画制作ワークショップ。 キネコ国際映画祭でグランプリを受賞した昨年度作品『未来選択』に参加した中学生6名を筆頭に、小学生向けの映画制作ワークショップ『こども映画大学』に参加していた者や、本ワークショップに参加したいがため2時間以上かけて通ってくる者など、クリエイティビティの高い中学生17名が今年度は集まった。チーム名の由来は、シナリオ作成中に疲労し休憩している状態を電池切れと表現したことから。