10時映画学校集合、タイトル撮影
今日は先生は来ません。今日はタイトル撮影とクレジットの撮影(監督…だれ、録音…だれ、というのを紙に書き、その紙を撮影するのと、書いた字の背景を撮影するものの二つ)だけだから楽かなぁなんて思った私は大バカ。なんとセラヴィチームは未だに作品名が決まっていなかったのだ。「どうする?」とは前からみんなに聞いていたのだがなかなか決まらず、とうとう今日になってしまった。つくってる作品は私の映画ではないので私が考えるのはおかしい。私がアイデアを出して、「じゃあそれでやろう」となるのもおかしい。みんなで決めてほしいと考えていたので、みんなの力で結論を出すのを待った。監督がリーダーシップを取ってやっとタイトルが決まる。「夏の足アト」。まぁこのペースならなんとかなるかと思った。が、甘かった。それから作品の最後に使う詩を黒い紙に白いポスカで書く人、外に空を撮影に行く人に分かれる。字を書く人は一人だけ。周りは見てるだけ。これは仕方ないか。はやくクレジット部分をどういう風に撮影したいのか決めないといけないのに「どうしよう」と言うばかり。4時には映画学校を出なければいけないんだよ、とは伝えているのに…撮影班が帰ってきて、今度は作品名を撮りにいく。道路にチョークでタイトルを書く。日が弱くていい画が撮れないが、とにかく撮影はしておく。間一髪で雨が降ってくる。お昼。時間がないと私は思う。(彼らは時間がないとは思わなかったのかなぁ)クレジットの背景の撮影、どうするのと聞き続ける。タイムカプセルを開く年齢に成長した4人を撮りたいと言うけど人がいないじゃないか。ムリなんだから他のアイデアを出して!と思う。が出ない。さっき撮った道路にチョークの映像を見るが暗すぎてダメだと言う。じゃあどうするんだ!決めろー!と思いながらも自分達で決めてもらうよう待つ。(なぜ彼らはもっと焦らないの???)「2時半までに決められなかったらかなりやばいよ」と伝える。普段おとなしめの女の子と監督でみんなの意見をまとめようとする。がんばってる。しかし、しかし…。じゃあ、とにかく詩だけでも撮影しちゃおうと学生さんが言ってくれる。その間にクレジットを黒い紙に白い字で書くことにする。クレジットの背景をどうやって撮るか結論はでた。が、そのアイデアでの撮影は難しいと映画学校の先生がアドバイスしてくれる。そのことを監督に言うと「じゃあどうしよう」、と固まっている。おい!みんな、しっかりしてくれー!
いろいろ考えてなんとかやっと映画学校の裏で撮影が始まる。その間に名前を書く。監督…だれ、録音…だれ。監督も書く。そういえばさっき撮った「作品名」は撮り直すの?そんなのすっかり忘れてた。撮るのね。はい。自然に3班に分かれ、みんながんばる。タイムリミットが近づくが終わらない。名前を書いている監督に撮影班から「どうしたらいいー?」と声がかかる。
4時。名前は書けてない、だからクレジットの字の撮影もできてない。作品名の撮影もできてない。仕方ない、荷物を映画学校から全部出してとにかく作品名だけは撮影することにする。外で作品名だけは撮影し終わる。でも今日全部の撮影が終わらなかったから明日も、手伝ってくれてる学生さんに来てもらわなければならなくなってしまった。ごめんね。自分にも腹が立つし、中学生にも腹が立った。他の人への迷惑とか今日やらなきゃいけない事は今日やらなければいけないということが分からないのか!迷惑をかけてるんだ!「自分達の作品」を撮っているという事を自覚してるのか?
ひとり自転車を押してスタッフルームへ行くと楽しそうなG.M.Mのみなさま。ボランティアのみなさま。打ち上げね。あまりに幸せそうな顔を見て、どうしてもその中に入っていく気にはなれなかった。
あぁぁぁぁぁ。もー。私が彼らに期待をしすぎてるの?
あしたも撮影を手伝ってくれてる学生さんに謝らせようかと思っている。
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