JWサポートスタッフ日誌 実践講座編(編集)

7月30日
でこぼこクレヨンズ 
いよいよ今日から日本映画学校で、編集の作業に入った。映画学校の場所が分からない子がいるので中学生達は朝みんなで集まって、学校に行くことにしたらしい。映画学校の学生さんに編集をしてもらいつつ、それを見ながら「あたし、ここでこけちゃったのよね」「ああ、俺のカメラぶれてる」等、撮影の時の思い出話に花を咲かせつつも、「この次のシーンはどれかな?」と学生さんに訊かれ、「次はこのシーンですね、たぶん2本目のテープの真ん中くらいに入ってます」と、答える姿は映画人さながら。「ほんとにこの子達は立派だな〜」と思いつつも、〇ックリマンチョコをもらって無邪気に喜ぶ姿は、とても可愛く「いいな〜こいつら最高だよ!!」と心の底から思った一日でした。
7月31日
でこぼこクレヨンズ 
でこぼこクレヨンズはいち早く編集に突入。講師もサポート・スタッフもいないなか、映画学校の学生さんをオペレーターに従えて、がんばって撮った映像をつないでいく。時にふざけ脱線し、時にマジメにモニターをのぞき込む。どんな作品になるのか、だんだん見えてきたかな。アフレコが必要なところや、どんな音や音楽をつけるのかも考えているのかな。撮影が超高速だった分、仕上げに時間をかけられるね。
8月1日
でこぼこクレヨンズ 
久しぶりに帰ってきました、ジュニア・ワークショップ! いやぁ、みんなすっかり日に焼けちゃって!!(俺も負けずに焼けてたりして・・・) 今日は、午前中ラッシュ(つないだ映像)を観て午後は音についての話し合いでした。台本とラッシュを観ながら、「ここはこういう音を入れるんだ」という講師の声。生徒はそれを聞きながら、「ふーん、そうなんだー」という半分わかったような、わかんないような声。「これが実際に音がついた時にみんなはすごくびっくりするんだろうなー。」という昨年とっても驚かされた経験をもつ僕の心の声。編集って撮ったものがどんどん化けていくからすごい。さぁ、でこぼこクレヨンズの映画はどんなふうに化けるのかな。
8月2日
でこぼこクレヨンズ 
今日は朝からアフレコをしました。映画学校のスタッフのみなさん御苦労さまです。とっても大変な作業を中学生達でも出来るようにいろいろと分かりやすく教えてくださいます。こっそり僕も勉強になっています。本当に分かりやすくておもしろい!さて、アフレコと言うのは実際に撮影した部分で音がよく録れてなかったところに後から音をのせていく作業。これがまた、むずかしー!!自分の言ったセリフに口の形が合うようにセリフを言わなくてはなりません。ちょっと早くても、遅くても違和感があります。でも、中学生達はうまい!みんなセリフをほぼ完璧に覚えているので、結構スラスラと言えてました。セリフだけではなく、足音やグラスを置く音、新聞紙を開く音なども録音しました。どんどん材料が出来ていくぞー。さぁ、もう少しだー。がんばるぞ。

8月4日
第四会議室
今日は、編集1日目。早速、昨日の撮影分を皆でチェック。タイトルも見る。他の班も皆編集室にいて、部屋の中は鮨詰ですが、皆それぞれのモニターを真剣に見ていました。たまに笑ったりしながら。教室に戻って、台本をもとに、どこのシーンにどんな音、曲を入れるか検討。初めのうちは、なかなか意見が出ませんでしたが、そのうち、少しずつ「下駄箱の前のシーンは朝のがやがやした声を入れたほうがいいよね」など、それぞれ思ったことを言い始めました。こういうことは意外といつもは大人しい子が言い始めるものなんだなあ・・・。今日は1時まで。映画のなかにできれば、オリジナルの曲を入れたいという希望もでて、なかなか頼もしい。明日はお休みです。月曜日が楽しみ。想像していたことを、彼らは今、創造している。そして、創造するためには、人との関わりのなかで、さらにいろんなことを想像していく必要があったはず。彼らが映画を撮った今年の夏の日はもう戻らないが、映画を撮ったという彼らの事実は残る。「完成」へ向けてのもう「ちょっと」。大事な大事なもう「ちょっと」です。

8月3日
Beautiful-Guy
昨日クランクアップしてほっとしたのか、朝からみんながだらけているのがわかる。だれも真剣に画面を見ていない。編集中も無駄話ばかりしている。講師と編集の学生スタッフだけで編集しているようなものだ。午後になってもその調子だった。とうとう講師が怒った。みんなびっくりした。これから1週間で映画を仕上げなければならない。時間はない。疲れはピークだと思うけど、みんながんばろうね。
8月4日
Beautiful-Guy
午前中編集作業。前日講師に叱られたにもかかわらず、反省の色もなく相変わらずやる気を見せない。お〜い!!!誰の映画だと思ってるの〜!
午後からは音ロケ。麻生中学校、ビブレ横、公園と移動に移動。公園ではセミの鳴き声を録ったり、自然の音に浸ってみました。でも、蚊がいっぱいいて20ヶ所くらい刺されてて、かゆくてかゆくて大変だった。
そのあと、お誕生日の子がいたのでささやかなバースディパーティーをしました。本当にささやかで大したことはできなかったけど、泣いて喜んでくれて疲れが癒されました。お誕生日おめでとう!
編集も残すところあと2日。もうすぐ終わりかと思うとすごくさびしい。もっと長い間みんなで活動したいよ〜!!!
8月6日
Beautiful-Guy
今日は朝から問題が発生。講師がつないできてくれた編集をみてみると27分もある。しかし15分の作品に仕上げることが、最初の約束だ。なんとか22分までカットしてみたものの、これ以上短くしてしまうと、どうしても話がわかりづらくなってしまう。そこで、中学生達が動いた!総合プロデューサーに、22分でも許してもらえるように全員で交渉に行ったのだ。手をついてお願いするみんなを見て、「だめ」とはいえなかったのでしょう、なんとか許していただくことができた。よかったね。今日は一日真剣に編集やアフレコ、音探しをしていた。後1日で楽しかった2週間も終わってしまう。でも、たとえワークショップが終わってしまっても、私達には、たくさんの思い出と、すばらしい映画が残るんだ・・・。
8月7日
Beautiful-Guy
今日は最後の日。皆で集めた曲や音を映像につけていく。今までばらばらだった背景の音や、台詞がちょっとずつ修正されていくのを見ていると、ああ、とうとう映画作りも最終段階なんだな、としみじみ・・・。今日で最後なのがさびしいのでしょう、みんな「まだやっていたいよー」「わざとゆっくりやろうよ」などと言っている。冗談じゃない、と思いつつも、みんなの気持ちが嬉しかったりして。ところが、本当に終わらなくなってしまった。結局明日の午前中までかかることになった。皆は喜んでいたけれど、他の班に迷惑かかるんだよー、まったく・・・。
8月8日
Beautiful-Guy
今日はミキシングの本番。ここはこの音楽、とか、こっちはせみの声、など、音の種類や、その大きさなどをみんなで確認しながら1度リハーサル。そのあと通しで本番。これが完成作品になるんだ、と思うとかなり緊張した。何度か失敗はあったけれど、なんとか1時ごろ終了。自分達の作品が完成した!暑い中、朝から夜まで、みんながんばった!明日は試写。自分達の作品を、初めて他の人に見せる。緊張するなぁ・・・。とにかく、みんなお疲れ様でした!