KAWASAKI しんゆり映画祭は、市民ボランティアスタッフを中心に、企画から準備・当日進行まで行う手作りの映画祭。
準備から当日までの動きを、こちらで報告します!

10/13 今村監督、倍賞氏、田口氏ご来場、山古志村物産フェアで盛大にフィナーレ
10/12 満席御礼!天願監督、山下監督、李監督ご来場!
10/11 「刑務所の中」をバリアフリー上映、望月六郎監督、黒沢清監督ご来場!
10/10 ついに開幕・平田満さん、深作健太監督ご来場!
10/5 ジュニア映画制作ワークショップ発表会(新百合21ホールにて)
10/4 オーストラリア&しんゆり発若き才能(新百合21ホールにて)
9/28 チケットブース開設中・チケットは早めにゲット!
9/20 「猟奇的な彼女」の吹き替え収録 無事終了!
8/30 野外上映 夏の夜空に宮沢賢治の世界がひろがりました!
8/14 「映画を人生のおかずに!」無料情報紙『CINEMAどんぶり』発行!

5/17 新スタッフ合流、パワーアップしました!
4/26 ジュニア映画制作ワークショップガイダンス開催!
4/19 映画祭新事務局 決定!















10/13 今村監督、倍賞氏、田口氏ご来場、山古志村物産フェアで盛大にフィナーレ
ワーナー・マイカルではクロージング上映として、一昨年9月11日ニューヨークで起きた同時多発テロ事件をテーマに、世界を代表する11人の監督が11分9秒の短編映画を競作した、「11'09"01 セプテンバー11」が上映されました。
上映後は今村昌平監督、脚本の天願大介氏、出演の倍賞美津子氏、田口トモロヲ氏をお迎えし、白鳥委員長の司会でトークが行なわれました。途中、日本映画学校の副校長で演出家の藤田傳氏もトークに加わり、監督が「おとなしい日本人」に込めた意味、蛇になりきった田口氏の苦労話などで盛り上がりました。
21ホールでは「秀作ドキュメンタリー」と題して、「-豪日に架ける-愛の鉄道」、「掘るまいか〜手掘り中山隧道の記録」が上映されました。
「-豪日に架ける-愛の鉄道」の上映後、監督の千葉茂樹さんとシドニー大学名誉教授のジェーン・ミルズさんをお迎えしてのトークが行われました。
製作に至った経緯、そしてその歴史を踏まえてこれからの世代が担う未来についてお話を頂きました。過去に行われた悲劇についてもミルズさんの始終暖かいコメントで観客席も勇気付けられました。
「掘るまいか〜手掘り中山隧道の記録」は映画祭HPで撮影日誌を連載していましたが、本映画祭運営委員でもある橋本信一監督の作品です。
山古志村からも沢山のゲストをお迎えし、なんとニシキゴイまでご来場。
トークでは、特にトンネル掘りの生き証人である小川八一郎さんの味のある話に約400名の観客で埋まった会場は大盛り上がりでした。
トーク終了後は、抽選で山古志村特産のコシヒカリのプレゼントがあり、その後にはさらに、山古志村の特産品や日本酒、コシヒカリのおにぎりが振る舞われ、会場が一体となってフィナーレを迎えました。

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10/12 満席御礼!天願監督、山下監督、李監督ご来場!

3日目を迎えたしんゆり映画祭、「猟奇的な彼女」、「カウリスマキ特集」が満席となり、その他の作品にも沢山のお客様にご来場いただきました。

本日の上映作品

酔っぱらった馬の時間
猟奇的な彼女
AIKI
裸足の1500マイル
ばかのハコ船
BORDER LINE
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
過去のない男

レニングラード・カウボーイズ上映記念看板。
顔を入れるだけであなたもレニグラ隊。

「猟奇的な彼女」は日本語吹き替えと副音声(イヤホン・ガイド)付きで上映され、満席となりました。本年度の吹き替えは声優を公募して行い、近年まれにみるできでした。

上映前には、公募で選ばれた声優さんを含め、スタッフがご挨拶さしあげました。

「AIKI」では、天願大介監督の舞台挨拶が行なわれました。「AIKI」は車椅子で合気柔術黒帯の実在するデンマークの男性がモデルであること、その製作意図などを熱く語っていただきました。
「裸足の1500マイル」では、アボリジニ研究の権威であるフリージャーナリストの阿部嘉治氏を司会に、オーストラリアからジェーン・ミルズ氏、パトリック・クローガン氏をお迎えし、普段あまりなじみのないオーストラリア映画の現状について、現在のアボリジニの生活について語っていただきました。
スタッフ念願のカウリスマキ特集はおかげさまで満席。「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」上映後の興奮さめやらぬ中、しんゆりレニグラ音楽隊が登場。客席はあっけにとられましたが、スタッフの熱い思いが伝わったのか、最後には手拍子で会場が一体となりました。
「ばかのハコ船」、「BORDER LINE」では、山下敦弘監督、李相日監督、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)ディレクターの荒木啓子氏をゲストに、李監督の日本映画学校時代の同級生で、フリーライターの岸川真氏を司会にお迎えし、自主制作映画と現在作成しているプロスタッフとの映画製作の違いについて、次回作についてなど語っていただきました。

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10/11 「刑務所の中」をバリアフリー上映、望月六郎監督、黒沢清監督ご来場!
2日目を迎えた映画祭、盛りだくさんの内容でもりあがりました。

本日の上映作品

刑務所の中
さらば、わが愛〜覇王別姫〜
Jam Films
憎いあンちくしょう
モンスーン・ウェディング
アカルイミライ
ベッカムに恋して
「刑務所の中」は視聴覚障害者向けの副音声(イヤホン・ガイド)、日本語字幕付きで上映され、障害の有無にかかわらず、沢山の方々が映画を楽しみました。

映画の画面をモニターを通してチェックしながらライブで副音声をつける朗読ボランティアグループ「さんざし」のスタッフ。
インド映画「モンスーン・ウェディング」、インド系イギリス人のサッカー少女の映画「ベッカムに恋して」が上映されたことから、スタッフの間では勝手にインドDAYと位置付けまして、サリー、パンジャブドレス姿でお客様をお迎えしました。

左から武藤起一氏、望月六郎監督、河井信哉氏
「Jam Films」では「Pandora-HongKong Leg-」の望月六郎監督、「Jam Films」のプロデューサである河井信哉氏をゲストにお迎えし、昨年度の映画祭で上映した「とらばいゆ」など数々の映画をプロデュースしている武藤起一氏を司会に日本でのショートフィルムの展望などについて熱く語っていただきました。
「アカルイミライ」では黒澤清監督をお迎えしてのトークショーが行なわれ、くらげのランプに囲まれながら、「アカルイミライ」製作時の貴重なお話を沢山お聞きしました。

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10/10 ついに開幕・平田満さん、深作健太監督ご来場!
第9回KAWASAKIしんゆり映画祭がついに開幕しました。

本日の上映作品

アマデウス
ダンシング・ヒーロー
わすれな歌
男と女
未来世紀ブラジル
蒲田行進曲

アマデウスにちなんでカツラで挨拶する白鳥委員長
オープニング上映の「アマデウス ディレクターズカット」では、上映前にプロデューサーのソウル・ゼインツ氏が公開から20年を経てディレクターズカット版が製作された秘密を語った世界初公開の貴重なインタビュー映像も特別に上映され、大画面での「アマデウス」を堪能しました。

「蒲田行進曲」では、平田満さんを迎えてのトークが行なわれました。
深作監督のご子息で「バトル・ロワイヤルII」の監督である深作健太監督も特別ゲストとしてトークに参加。「蒲田行進曲」作成時の裏話や、家庭人としての深作監督のお話でもりあがりました。
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10/5 ジュニア映画制作ワークショップ発表会開催(新百合21ホールにて)
川崎市の中学生が映画作りに挑戦するこのワークショップも今年で4回目。今年は8名の中学生が、初のドキュメンタリー作品に挑戦。保護者や地域の観客が多く詰め掛けた熱気溢れる会場で、3本の力作が発表されました。

「Catch!─知られざるグローブの世界」は、野球部員である中学生の「グローブとは何だろう?」という疑問から、野球体育博物館の職員やグローブを手作りしている職人さんなどに次々インタビューし、その疑問に迫る作品。川崎球場を熱狂させていた元プロ野球選手、村田兆治さんにも突撃インタビューを実現しました。グローブが作られる過程を見るのはほとんどの人が初めてだったのでは?グローブ職人さんの表情が印象的でした。

「夏休みのエトセトラ」は、女子中学生の監督が、同じ女子中学生3人の私生活を追ったもの。バレエの練習にいそしむ子、自室でゴロゴロしながら好きな人について語る子、などなど、等身大の女子中学生の生の姿に、大人達も見入りました。後の講評で、川崎市長・阿部孝夫氏から「我々おじさん族には未知の世界を見ることができました」とのお言葉をいただきました。

「宇宙のアンテナ・ホトマル」は、カミオカンデ(ホトマルはその一部)を見たいとの一心で、岐阜県にある研究施設「スーパーカミオカンデ」に行き、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さんへのインタビューも実現した作品。小柴さんの「人間は奇跡のような存在なんだ」「夢の卵を持ち続けることが大事」等々のお言葉に、大人の観客も魅了されました。「小柴さんはどんな人でしたか?」の質問に「偉大なおじいちゃんでした」と答える中学生に、会場から笑いが起きました。

各作品上映後、中学生と指導講師、サポートの市民スタッフが壇上でそれぞれ挨拶。中学生たちははにかみながらも、苦労して作り上げた作品が拍手で迎えられ、満足そう。その後、映画評論家の佐藤忠男氏、川崎市長の阿部孝夫氏、総合プロデューサーの武重邦夫・しんゆり映画祭顧問がそれぞれ、講評を行いました。

ドイツ・デュッセルドルフNRW日本デー2003報告・上映会
今年5月、川崎市と交流の深いデュッセルドルフで開催された「日本デー2003」で、日本映画学校卒業制作の秀作4本が特別参加プログラムとして上映されました。関係者が訪独して文化・芸術のまち「かわさき」をアピールしました。日本映画学校職員・寺川光洋氏から現地の反響などの報告があった後、「影わずらい」「キネマ通りの人々」「河童になる日」「青〜chong〜」が上映されました。

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10/4 オーストラリア&しんゆり発の若き才能(新百合21ホール)

今年の本映画祭のオーストラリア映画特集にちなみ、オーストラリアの学生映画が特集上映されました。日本映画学校副校長・千葉茂樹氏と、オーストラリア映画製作会社の日本支社でプロデューサーを務める柏弘一氏のトークでオーストラリアの学生映画について理解を深めた後、「夢の中で」「愛についての実話」の2本を上映。2001年山形国際ドキュメンタリー映画祭の小川伸介賞受賞作です。普段観る機会のないオーストラリアの学生映画を堪能しました。

後半は、日本映画学校の卒業制作の秀作2本を上映。「熊笹の遺言」はハンセン病療養所で暮らす人々の姿を追ったドキュメンタリー。上映後は今田哲史監督、日本映画学校講師・原一男氏、同校校長・佐藤忠男氏、ご自身もハンセン病の発病経験があり、精力的に講演活動を続けておられる平野昭氏を交え、トーク「闇からの生還」が行われました。平野氏の実体験に基づくお話は、映画の圧倒的な映像とともに、観る者にハンセン病の歴史について考えさせられるものでした。

「踊れ!ソワカ」は、死神が主人公の賑やかなミュージカル。日本映画学校の卒業制作としては初のミュージカル映画です。上映後、日本映画学校講師・杉江康祥氏と製作スタッフによるトーク、さらにボランティアスタッフを交えての実演「ミュージカル映画のつくり方」がありました。普段は賑やかな撮影現場も、観客の前での再現となると勝手が違う?何度かのNGもありつつ、無事「模擬撮影」を完了しました。


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9/28 チケットブース開設中・チケットは早めにゲット!

新百合ヶ丘ビブレ6F ワーナー・マイカル エレベーター前に映画祭チケットブースを設置して前売券を販売中です。

チケットブース開設予定日

10/1(水) 12:00-16:00
10/4(土) 13:00-21:00
10/5(日) 13:00-19:00
10/8(水) 12:00-16:00

前売券の完売の予想される作品もございます。当日券も若干枚ご用意しておりますが、確実にご覧頂くため、ご購入はお早めにどうぞ。(チケット情報はこちらをご覧ください。)
立ち見席はないため、席数のみの販売となります。ただし、指定席ではございません。

※ 前売券は10/7(火)までチケットぴあでもご購入いただけます。
   チケットぴあ 0570-02-9999
作品名 Pコード
アマデウス 500-147
わすれな歌、未来世紀ブラジル、刑務所の中、Jam Films、アカルイミライ、猟奇的な彼女、裸足の1500マイル、レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ&過去のない男 500-149
ダンシング・ヒーロー、男と女、蒲田行進曲、さらば、わが愛〜覇王別姫〜、憎いあンちくしょう、モンスーン・ウェディング、ベッカムに恋して、酔っぱらった馬の時間、AIKI、ばかのハコ船&BORDER LINE 500-154
セプテンバー11 500-148
愛の鉄道、掘るまいか 500-151

ポスター展も開催中!

ワーナー・マイカル内でしんゆり映画祭で上映する作品のポスター展も開催中です。

10/4までに設置されている投票箱にお気に入りの作品を投票すると、チケットが当たるかも。

ぜひ、ご覧になって、お気に入りの作品を探してみてください。

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9/20 「猟奇的な彼女」の吹き替え収録 無事終了

本年度は初めての試みとして、例年はスタッフでまかなっていたバリアフリー上映用副音声の吹き替え声優を公募しました。全然応募がなかったらどうしよう、というスタッフの不安に反して、なんと応募総数113通!「どーやって選ぶんだろう」っと担当者はうれしい悲鳴を上げました。
録音もBGMをつけてあったり、一緒に送られてきたプロフィールがおもしろかったり、みなさんそれぞれ工夫をされていて、皆さんの熱意が伝わってきました。
選考は非常に大変でしたが、担当スタッフは真剣に全てのテープ、MDを聞きました。

最終的には、バリアフリー上映では原音と副音声の両方が聞こえるため、違和感がないように原音に近い声の方ということで、彼女役は若原美紀さん、主人公のキョヌ役は森山太さんに決定。若原さんは声優をめざして勉強中で、森山太さんはプロの俳優さんという本格派です。
その他にも、学生、主婦、OL、高校の先生など、多種多様な方々が集結し、さながらチーム「猟奇的な彼女」が結成されました。


リハーサルと本番を繰り返し、緊張感はあるものの、和気あいあいとした雰囲気で吹き替えが行なわれました。
吹き替えにご協力いただいた方々
(順不同、敬称略)


若原美紀(彼女)
森山太(キョヌ)
飯嶋幸枝(副音声)
本田博都
中島眞木子
鈴木真巳子
柴山秀明
都筑雅子
鈴木まり子
田崎江美
リキ

あまりの応募数にお礼が出ると間違えられてるんじゃないかと心配しましたが、遠くから通ってくださった方もこころよくボランティアで協力してくださいました。録音は日本映画学校の協力の元で行なわれ、9/6に通し読み、9/13,20に収録というスケジュールでした。吹き替えに慣れていらっしゃらない方が多いため、通常より時間がかかるかと思われましたが、そんなことはまったくありませんでした。逆に事前にしっかり練習されてきている方が多く、収録も集中して行なっていただいたので、通常より早く終わってしまったほどでした。

収録についての感想を聞くと、口々に「楽しかった」「終わるのが寂しい」などと言っていただき、楽しんで吹き替えをしていただいたようで、スタッフも感無量でした。

一般の方にはイヤホーン・ガイド貸し出しは行なっておりませんが、FMラジオをお持ちいただければ副音声をお楽しみ頂けます。ぜひ、吹き替え参加の皆様の力作をご堪能ください。映画祭当日ラジオをお持ちの方は、その旨をスタッフまでお知らせ下さい。(座席によっては聞きにくい場所があります。)

なお、「刑務所の中」のイヤホーン・ガイドは、朗読ボランティアグループ「さんざし」のみなさんによるライブの副音声つきで行ないます。
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8/30 野外上映 夏の夜空に宮沢賢治の世界がひろがりました!

夕方からの小雨予報を心配しながらも開催された野外上映でしたが、スタッフの願いが天に届いたのか、雨もふらず心地の良い風の吹く中、無事イベントや宮沢賢治の映画『セロ弾きのゴーシュ』の世界をたくさんの観客の方々と楽しむことができました。

16時には屋台村がオープン、公募で集まったお店(フリーマーケットやドネルケバブ)やしんゆりアート市の皆さんによる昔の遊び(紙芝居、お手玉、けん玉など)が体験できるコーナーなど村祭りの雰囲気で盛り上がりました。

18時より始まったイベントでは、しんゆり映画祭スタッフのジュニアであるたぬ吉、うさ子の司会も登場し、会場からは「かわいい」との声があがりました。
チェリストの丸山朋文さんと名越小百合さんのピアノによる演奏は、ディズニー音楽や『セロ弾きのゴーシュ』でも演奏される「印度の虎狩り」など、親しみのある曲ばかりで、観客も聞きほれました。


TETSUYAさんによる「雨ニモマケズ」の朗読は宮沢賢治の生涯を賢治の詩を織り交ぜながら朗読するもので、朗々たるTETSUYAさんの朗読に聞きほれるとともに、賢治のその謙虚な生き方にあらためて感動しました。
イベントの後はお楽しみの野外上映、高畑勲監督のアニメ『セロ弾きのゴーシュ』が校舎に掛けられたスクリーンに映し出されると、ネコや狸が登場する楽しいお話に子供はもちろんのこと、大人も夢中になりました。
夏の最後の楽しいできごととして、観客のみなさまの思い出に残ることができたらとスタッフ一同願っています。
「セロ弾きのゴーシュ」制作プロダクションの方が当日の様子をレポートしてくださいました。こちらもご覧ください。

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8/14 「映画を人生のおかずに!」 無料情報紙『CINEMAどんぶり』発行!


第2号はこのホラーシネマウマの表紙が目印!
何のパロディかわかります?

しんゆり映画祭では、年4回、新しい情報発信源として、
映画、地域情報いっぱいの『CINEMAどんぶり』を発行することになりました!

現在、第2号を配布中。
新百合ヶ丘近辺のお店や都内の映画館などに置いてありますので
見つけたら是非お手にとってご覧下さい。

<2号内容>
「映画で夏を乗り切ろう! しんゆり映画祭的 夏の100本」
「必見!映画音楽に合わせて踊る噴水!? 川崎・ラチッタデッラ」
「37年目を迎えた宮前区巡回映画会」
「古厩智之監督の新作『ロボコン』いよいよ公開!」
「川崎でもロボコン開催! 第10回かわさきロボット競技大会」
「シネマウマエッセイ」
など

また、『CINEMAどんぶり』では、映画祭のマスコットキャラクター「シネマウマ」を介し、
街とのコミュニケーションを生みたいと「シネマウマ増殖計画」を実施中。
第1弾企画として、新百合ヶ丘にあるパン屋「カンガルー」さんのご協力により、
「シネマウマパン」を野外上映会で限定発売することになりました。
第2、第3の企画もまだまだ募集中!
シネマウマを使って、創作活動してみませんか?
商品・メニュー・作品、何でもOK!
できあがったものは紙面やHPではもちろん、映画祭当日も大宣伝します!
企画・制作して頂ける方は映画祭事務局までメールでご一報下さい。

『CINEMAどんぶり』出前先 
<新百合ヶ丘>
カンガルー・あゆみBOOKS・おごじょ・
ととろ・HMV(ビブレ)・ヴィレッジヴァンガード(OPA)・
珈琲屋OB(OPA)・Tahara(OPA)・THE SHOP(マプレ)・
ガラガラ(マプレ)

<百合ヶ丘・そのほか>
ビデオキッズ・かたりべ
ほか

<映画館>
ワーナー・マイカル・新百合ヶ丘/川崎チネチッタ/シネマバー・グリソムギャング
新宿武蔵野館/テアトル新宿/銀座シネラセット/シネスイッチ銀座/
ユーロスペース(渋谷)/シネマライズ(渋谷)/シネ・アミューズ(渋谷)/
シネマソサエティ(渋谷)/恵比寿ガーデンシネマ/下高井戸シネマ/シネマ下北沢
ほか

<その他>
市民ミュージアム・麻生図書館・多摩図書館・高津図書館・中原図書館・岡本太郎美術館 など

*出前先、募集中しております。ご一報下さい。

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5/17 新スタッフ合流、パワーアップしました
5/10、17に行なわれた市民ボランティアスタッフ講座を終了した新スタッフ20名が映画祭全体会にて、旧スタッフと合流。しんゆり映画祭がパワーアップしました。

市民ボランティアスタッフ講座は、第一回目は「しんゆり映画祭の運営とボランティアスタッフの役割」の説明や「世界の映画祭、日本の映画祭」の紹介、第二回目は「映画制作体験講座」などから成り立ちます。

以下、参加した新スタッフの感想です。

▼第一回スタッフ講座に参加して
5月10日に行われたボランティアスタッフの講座ではしんゆり映画祭の歴史と安岡卓司さんによる世界の映画祭の様子についてのレクチャーがありました。
 今年の新スタッフは20名、自己紹介では皆さん緊張した面持ち。映画が好きな方やそうでもない方、なにか自分にできることを探しに来た方、皆さんそれぞれの理由がありました。主婦の方、定年後の方、フリーターや会社員、学生、加えて映像関係の方など、いろんなフィールドの方が集まりこの映画祭の層の厚さを実感。多様な年齢・職業・状況の人とこれから関ることができると思うと今から楽しみです。
 しんゆり映画祭は今年で9回目、今年からは「KAWASAKI」が頭についてより地域型の映画祭になっていく構想とのこと。当初はマイカルもなく、21ホールを会場に日本映画学校主催で行われていたこと。また現スタッフの各セクションの紹介とボランティアに参加してみた感想から裏話的なものまで。やってみないとわからない生の声を聞くことができました。
 お昼を挟んで午後は安岡さんが実際に行ったカンヌ映画祭のビデオ映像もふ
まえつつ各映画祭の特色を勉強、市民主導型の他に類を見ない映画祭であることを知りました。
 来週は映画撮影実習の講座があり、どんなことをやるのか今から楽しみです。(田口)

▼第二回スタッフ講座に参加して
――後ろから追いかけてくる女がいる。妻だ。姑はどこだと聞いてくる。聞かれたって答えようがない。姑は帰ってこないのだから……それより荷物だ。早く終えよう。納屋に入れないと。表に出ている荷物も片付けなければならない。取りあえずこの場は誤魔化そう――。

何のことだか、さっぱり分からないかもしれない。何故、このような夫婦喧嘩に行き着いたのか。それには長い時間をさかのぼって説明しなければならない。
私は5年ほど前から今年の3月までワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘という映画館で映写スタッフをしていた。昔で言うところの映写技師、つまり、映画を流す仕事だ。しがないアルバイトではあったが、なかなか面白い仕事だった。
振り返れば新百合という地域は特殊性を持った地域だと思う。映画に対する関心が異様に高いのだ。メジャー系からミニシアター系まで聞かれるのはもちろんのこと、名画、俳優、そして技術的なこと……と幅広い事をお客様から聞かれる。元はと言えば普通の人に毛が生えた程度の映画好きだった私が、こんな幅広い質問に答えられたことは少ない。あのアルバイトをしていて、色々な意味で新百合の映画ファンには育てられたと思う。
残念ながら『ニュー・シネマ・パラダイス』のように、人に語るほどの出来事はない。しかし、ここで1つのイベントと出会ったことは後に大きく影響を与えることになった。その名前は『しんゆり映画祭』と言う。

『しんゆり映画祭』というイベントは、それはまたハチャメチャなお祭だ。共催に『日本映画学校』と言う映画製作を教える学校があるかと思うと、一方で協力に『ワーナー・マイカル』と言う映画館が載っていたりする。
端から見れば、映画業界における制作と興行の2つの団体が名前を載せているだけで、何もおかしさを感じないかもしれない。ところが、この制作と興行の末端の人間同士は普段は殆ど交流がない。その上、お互いの常識が異なる。一方が出来て当然と思うことが、他方では全くの常識はずれと言うことが多々ある。問題多発だ。
これだけでもハチャメチャなのだが、この映画祭はさらに市民スタッフがメインとなって運営してしまうからもっとハチャメチャになる。整然とした映画館のロビーや劇場が映画祭期間だけ雑然となる。舞台は運び込まれその上に大がかりなセットが組まれる。しまいにはここは映画館なのか芝居小屋なのか、それとも見せ物小屋なのか見分けが付かなくなる。
しんゆり映画祭とはそんなハチャメチャな映画祭だ。ハチャメチャだからこそ面白い。観客は普段では見られないようなにこやかな顔を見せる。

そんな映画祭のボランティアスタッフに興味を持つことは自然なことだった。表向きな理由を言えば、新百合の映画ファンに恩返しをしたいから。新百合の映画ファンに育てられたという以上、正当な理由だし嘘ではない。だが、もう一つ理由がある。それは、面白そうだから。映画祭期間中、映写室内を映画祭スタッフが良く通る。彼らは皆楽しそうにしていた。なにより、映画祭期間中は映写をしているのがほんのちょっと楽しかった。

話が長くなったが、ここで冒頭の痴話喧嘩に繋がる。別に映画祭スタッフに参加することで妻と喧嘩したわけではない。(それ以前に私は未婚だ。)新人スタッフにはスタッフ講座というのが用意されていた。その2回目が『映画製作体験講座』と言うものだった。
実際の映画製作に携わる映画監督らの指導の下、映画の制作手順を実際に体験しながら追っていく。午前は実際の撮影。午後はその編集と効果音を付ける。そんな講座の幕開けは台詞の読み合わせから始まった。
映写、つまり映画を流すアウトプット仕事をしていたのなら、興味を持つのは反対のインプットの仕事、すなわちカメラマンである。ところが、どういうわけか私は役者になってしまった。いや、建前上は自分から志願したのだ。30歳前で妻のいるような雰囲気の男、それが役の男だった。しかし、周りを見渡すと私1人しか該当するものがいなかった。監督はこの役も女性にやらせてしまうかなんて言うが、それも偲びがたい。気が付くと手を挙げていた。


私が演技をするのなんて小学校3年のときに狸の5兄弟の末っ子をやって以来だ。指導監督は「みんな演技なんて日常からしているものでしょう。」なんて気楽なことをのたまうが、それどころじゃない。たった1行の台詞でも、それを口に出す数秒間が何時間にも感じる。
参加しているボランティアスタッフが色々と意見を出す。状況が色々変ってゆく。「映画とはみんなで知恵を出して作っていくものだ。」と指導監督。私はその状況に付いていくだけで必死。
実際の撮影と同様の作業にはいると、目の前にカメラが置かれる。もちろんそのカメラを触るのも他のボランティアスタッフ。ライトやカチンコ、その上助監督、監督までもこの場ではボランティアスタッフに代わっていた。カメラを触っていた方がどれだけ気楽だっただろう。そんなやっかみと緊張が故に自然と顔がこわばる。幸いなことに私の演じる役は、ぶっきらぼうな男の役だ。「自然にぶっきらぼうな感じが出ていて良い。」なんて言われるが、これ以外の演技は今の私には出来ない。
「スタート」と声がかかる。

――後ろから追いかけてくる女がいる。妻だ。姑はどこだと聞いてくる。聞かれたって答えようがない。帰ってこないのだから……それより荷物だ。早く終えよう。納屋に入れないと。表に出ている荷物も片付けなければならない。取りあえずこの場は誤魔化そう――。

「そのよなことは三庄屋の談合にて決まることなれば、軽々と話すわけにもいかぬやち。」
台詞を言うと、私はフレームアウトした。
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4/26 ジュニア映画制作ワークショップガイダンス開催!
 午後1時からのガイダンス(説明会)には、スタッフの不安(誰も来なかったらどーしよう!)をよそに、約10名の中学生と、幾人かの保護者、学校関係者の参加があった。川崎市市民ミュージアムからも学芸員の川村氏をはじめ3名の方が来られた。まず講師の安岡氏から、ワークショップの概要の説明。そこへひょっこり、映画評論家で日本映画学校の校長先生である佐藤忠男氏が現れた。淀川長治さん亡きあとの「映画の伝導師」として、映画祭スタッフが宝物のように敬愛する方である。そして、「中学生は、大人ではマネできないようなものを撮ってくるんですよ、ほんとうにいい企画だと思います」と声をかけてくださった。
 次に、昨年のジュニアワークショップを追ったドキュメンタリー(10分程度)の上映。これはジュニアワークショップの1期生で、今は高校生になっている女の子たちが撮影・編集したものである。ワークショップの流れや、中学生、スタッフ、講師の係わり方がよくわかる力作である。その後、中学生たちは機材の説明を受け、2、3人一組のグループになってしんゆりの街へ撮影に。映画学校ドキュメンタリーゼミの卒業生の方々と、映画祭スタッフも分かれてお供した。スタッフの役割は、安全に気を配り、時間を知らせるということである。

 課題は「雨上がり」「春のなごり」「カワイイを探そう」「なんかヘン」の4つのキーワードの中からひとつのテーマを決め、新百合ヶ丘駅周辺の風景の中から選択した主題を映像を通して発見する。無理やり作り出さない、というものだった。40分という時間を使い切ってもどってきた中学生たちは、お互いにすっかりうち解けあっている。
やがて、中学生たちは撮影されためいめいのDVテープを素材に、ビデオ編集用パソコンとモニターを使って試写、そして安岡氏の解説に耳を傾ける。たった5分程度のテープなのに、撮影する中学生によりこんなに違うものかと驚かされた。

 たとえば「春のなごり」というテーマを選んで街を歩いたグループは、最初、花屋の花しか見当たらないでいた。その後、彼らは街頭突撃インタビューを試みる。30代のカップル、年配のおじさん、小学生の子どもたち。3組のインタビューをきちんと収めて帰ってきた。大人だったら、そんな勇気はないかもしれない、インタビューされる相手だって警戒するにちがいない。講師から「撮影してみて、良かったところは?」と聞かれても、言葉では「子どもに会えて良かったです」としか言えない中学生たち。でも撮った画面にはたくさんのことが映っているよ。
 

ずーっとトカゲを追い続けたグループもいた。蝶や芋虫、犬や住宅展示場のぞうさんも撮ったけれど、やっぱりトカゲに戻ってきてしまい、最後までトカゲにこだわっていておかしいんだけれど、その粘着力はやっぱりすごい!

 「なんかヘン」をテーマに選んで撮影したグループは、大きな声で「なんか変!」「なんか変!」と叫び続け、しんゆりの街を騒がせていた。
 友達同士の女子2人のグループでは、桜が舞うのを撮ろうとして、待っても待っても風が吹かず、結局ドスンと木を押してみた、なんてことがそっくりそのまま画面に映っていて大爆笑だった。
 それぞれのショットには、「何を撮ろうかなぁ」なんて迷いや、「あっ、これこれ!見つけたっ!」っていう気持ちなど、撮影する人の心の動きが見事に映しだされている。こ、これはオモシロイよ!

 実はこの日は朝から、スタッフも同じような体験をしたのである。午前9時に日本映画学校に集合。もろもろのセッティングを済ませ、撮影機材を扱う講習を受ける。その後、講師の安岡氏に「じゃ、これから10分ほど自由に撮影してくださーい。」と言われ、扱い慣れない機材を片手に、地下のトレーニングルームを動き回った。そこは、さして撮るものもない殺風景な部屋である。
 10分後、めいめいが撮ったDVテープを素材に、安岡氏から講義。その場にいる人の動きを丹念に追ったもの、部屋の中にあるひとつひとつのモノにじっくり寄っていったもの、やっぱり人それぞれ違うのだと、解き明かせて見せてくれる。本当だ。狭い空間に限定されただけに、その差異がくっきり見えてきた。ジュニアへの説明会と言いながら、なんだか朝から興奮してしまったスタッフ一同である。

 ワークショップガイダンスの最後に安岡氏が「ホネの折れることをやればやるほど、その後で人は大きくなってるんだよ」と言った。まさにその通り!この夏開催されるジュニア映画制作ワークショップ。暑い夏の撮影はけっこう大変かもしれない。塾やクラブとのやりくりも大変かもしれない。でもワークショップに参加するジュニアだけじゃなく、お手伝いするスタッフだって、もしかしたら先生だってこれをきっかけにひと回りも、ふた回りも大きくなっているかもしれない。いくつになっても人は成長するに違いないのさ!そんな期待を胸にスタッフは、ジュニアワークショップに参加する中学生を手ぐすね引いて待っているのである。(リポート 市民スタッフ 由田志穂)

撮影に同伴したスタッフの話
「私のチームは、友達同士の女子2人と撮影技術指導の今年映画学校を卒業したばかりの女性とスタッフの矢野さんの5人。中学生の女の子の視点は、やっぱり新鮮だ。同じ景色の中を歩いていても目に飛び込んでくるものが違うのだ。 始めは「えっ!これを撮るの?」「こっちの方がテーマにあっているのでは」とこころのなかで思っていた。しかし、彼女達が「これを撮りたい!」と直感的に対象を見つけ、迷うことなく自分達のやり方で撮っていくのを傍で観ているのはとても楽しく、実質35分ぐらいの時間があっという間に過ぎた。たたんだビニール傘を突然撮り始めたり、カワイイリュックを幼稚園児のおかあさんからお借りしたり、飛んでいく風船をカメラに収めようと突然追いかけたり感じることと行動する事が同時に出来てしまうなんて、撮っている時間そのものがハラハラドキドキの今年の映画祭のテーマにピッタリだった。6月のワークショップで彼女達にまた会えたら嬉しい。きっと、会えそうな気がする。」
  市民スタッフ 滝沢春江

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4月19日(土) 映画祭新事務局 決定!

 本年度の映画祭の活動は例年より早く、1月より始まりました。現在は作品の選定やジュニア映画制作ワークショップの準備など、各スタッフの作業も着々と進めています。

 昨年まで二年間事務局を勤めてくれた中山の退任により事務局が不在となっておりましたが、このたびめでたく後任者が決定し、第四回目のしんゆり映画祭スタッフ全体会において紹介が行なわれました。
以下、新事務局の足立の抱負の言葉です。
これから11月まではしんゆり映画祭 事務所に常駐いたします、どうぞよろしくお願いします。

貧乏フットボールトラベラーでもあるわたしは、年に数回静岡のスタジアムまで観戦にでかける際、小田原まで小田急線を使ってしまいます。当然ロマンスカーなんてもったいないので、1時間半の道のり、代々木上原ぐらいまで記憶はあっても、目が覚めたら町田。新百合ヶ丘という場所は、記憶にさえ残っていなかったのが正直なところ。

ここは川崎市 だということ自体、白鳥さんに初めてお目にかかった、今から1か月前に知ったようなわたしが、何の因果か、電話の問い合わせにマニュアル通りの受け答えをしている現状、スタッフの皆さんはもちろん、自分も不安で仕方ないのですが、そこは周囲からは絶対見えないと言われ続けている0型気質を活かしつつ、乗り切ってゆきたいと思っています。
ホームページをご覧の皆様の、野外上映、ジュニア発表会、そして10月の本祭へのご来場、心よりお持ち申し上げております。

しんゆり映画祭 事務局   足立

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