KAWASAKI しんゆり映画祭

ジュニア映画制作ワークショップ

ワークショップではどのように映画を作るのか、どんな人たちが映画を作るのサポートしてくれるのかを紹介します。

映画完成までの道のり

ワークショップでの映画の作り方を紹介します。まずは完成までの道のりです。

脚本作り 6月27日~7月18日予定:4回程度
みんなが持ち寄った作品案を元に話し合いながらアイディアを出し合っていきます。最初は数行のアイディアだったものを最後には20分程度の脚本に仕上げます。ワークショップに参加するときは自分が作りたいと思う原案を考えておくと、より一層楽しむことができるでしょう。夏休み前の土曜日に4回程度集まってこのステップを行います。
技術講座 7月20日予定:1日のみ
撮影機材の使い方や、構図の考え方、撮影の仕方などを専門の方々に教わり、最後に教わったことを生かして模擬撮影を行います。写真は照明の仕方を教わっているところです。この講座は1日だけなので休まないように気をつけてください。
撮影準備 7月21日~26日予定:5日程度
役割の分担・出演者オーディション・ロケハン・美術作成・リハーサルなどを行います。
撮影時の役割分担をまず決めていきます。また、配役も決めていきます。自分たちで演じられる役は自分たちだけでも大丈夫ですが、足りない役は出演交渉をすることもあります。
ロケハンは出来上がった脚本にふさわしい撮影場所を探していく作業です。時には1日まわって全てボツになることも。部屋の撮影をするときは参加するみなさんの家を使うこともあります。どの位置から撮影すればよいのかなど、自分の役割を意識してロケ先を見ていきましょう。
小道具や衣装もこのときに準備しておきます。小道具や衣装は毎日同じものを使って撮影しないと1つの映画としてつながらなくなってしまいます。適当に集めるのではなく、脚本にあったものをあらかじめきちんと準備することが必要です。
これらと平行して脚本の最終的な作成を行います。

ある程度、準備ができたらリハーサルを行います。役者の演技、どのように撮るかなどを撮影に入る前に確認しておきます。
撮影 7月27日~8月5日予定:4~8日程度
いよいよ撮影です。だけど、撮影場所を借りられる時間や役者が来られる日など、日程の制約で思うように進まないことも……。あらかじめ配役と場所を考えたスケジュールをたて、どのシーンから撮影するかを決めておかなければなりません。最初は2分程度の1シーンを撮るのに3時間以上かかることも珍しくありません。時間と体力との戦いになるので、体調管理をしっかりして撮影には臨んでください。
編集・ダビング 編集 8月6日~12日予定:4日程度/ダビング 8月下旬予定:1日のみ
編集と録音は機材と時間の関係から指導講師などが中心になって行います。編集は撮影した素材をつなぎ合わせていく作業です。撮影した素材をきちんと作品に仕上げていきます。
BGMや効果音はダビングのときに合わせます。時間が限られているためやむを得ず著作権フリーの音楽素材を使うこともありますが、自分たちで作った音楽や効果音を合わせることもあります。映画音楽を作ってみたいという人は是非とも作ってみてください。
関係者試写会 9月上旬予定:1日のみ
完成した映画を披露する関係者試写会です。KAWASAKIしんゆり映画祭の関係者、日本映画学校の関係者、映画や映像に携わるプロの方々も見に来ることがあります。ここで一旦ワークショップは終了です。
映画祭での上映 9月下旬予定:1日のみ
一般の方も観客としてみるKAWASAKIしんゆり映画祭での上映です。毎年、大勢の観客が来ています。家族や親戚の方もぜひ呼んでください。舞台挨拶もあるので、映画に込めた思いを語ってください。上映日程は決定しだい上映日程のページに掲載します。
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映画撮影での役割

映画を撮影するときには役割分担をして、各自の責任を果たす必要があります。ここではその役割の一部を紹介します。(人数、編成の仕方によって分担の仕方は変わることがあります。また、状況に応じて役割をローテーションすることもあります。)

脚本・演出班 脚本を制作する最初の段階は大抵全員で行いますが、最終的な台本は数名でつめることになります。撮影する映画の大元を決める役割です。撮影中は演出を行います。脚本を元にどのようにカット割りをするか、役者の演技はどのようにするかなどを決めていきます。カチンコを鳴らしたり、撮影のときの「スタート」「カット」をかけるのも演出部の役目です。いわゆる監督、助監督がこのグループに含まれます。
撮影・録音班 文字通りカメラを使って撮影をしていきます。どのような構図で撮影していくかを考えるのも撮影部の役割です。場合によってはレフ板などを使って照明を行うこともあります。いわゆるカメラマンがこのグループに含まれます。また、録音は3メートル近くある竿の先に付いたマイクをあやつり、役者の発する声を拾っていきます。一方で余計な外部音が入っていないか、役者の台詞は聞こえているかなどを確認しなければなりません。繊細かつ体力の求められる役割です。
制作・美術班 エキストラの管理や、備品の管理など撮影の進行を裏で支えます。各役割の一歩先を読んで行動しなければならないので、全体を見る力を求められる役割です。また、小道具などの制作、管理や、ロケ先の飾りこみを中心になって行います。一見すると地味な作業ですが、作ったものがそのまま映像として映されるため映画の雰囲気を作り出す重要な役目を担っています。
役者 演技をする人です。このワークショップの場合、役者のみを分担して受け持つことはありません。何らかのほかの役割と兼務して撮影に加わることになります。
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講師・スタッフ

映画を作る作業は参加するみなさんと講師・スタッフの共同作業になります。ここでは皆さんを支えるそれらの人たちを紹介します。

指導講師 今回のワークショップの全般を指導する講師の方です。日本映画学校でも指導を行っているプロの監督や映像制作の専門家が指導を行います。ただ、学校の先生のように一から十まで教えてくれるわけではありません。今回のワークショップはみなさんの考えていることを映像化しようとしています。つまり、映画の元となる考えはみなさんの中にあります。考えを引き出すためにどうすればよいかをきっと教えてくれるでしょう。みなさんの思いの丈をぶつけてみてください。
技術サポート 機材の使い方についてサポートしてくれる方です。日本映画学校で映画の作り方を学んでいる学生さんに協力をお願いしています。撮影や録音、照明の仕方などで分からないことがあったら聞いてみましょう。
サポートスタッフ ボランティアでこのワークショップを手伝っているスタッフです。事務的なことや、怪我などをして大人の手助けが必要になったときや、ワークショップの最中で困ったことがあったら相談してみましょう。中にはみなさんのOB、OGにあたる人もいます。このワークショップを経験している人たちですので、知っていることもたくさんあるはず。ちょっと大人には聞きづらいということがあったら相談してみましょう。けど、あまり頼りすぎるのは禁物です。まずは自分たちの力でどうにかならないか考えることも必要です。
プロデューサー このワークショップの全体統括をしている責任者です。技術的なサポートもその他のサポートもしてくれます。行き詰まったときには相談してみましょう。
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