フィルモグラフィー 2002 〜ワークショップの定着〜
「あんたたち男でしょう。男らしく大きな声で謝りなさい!」
突然、若い女性サポートスタッフから声が飛んだ。遅刻してきた2人の少年は一瞬驚いた顔になり、それから意を決したように大きな声で皆に迷惑かけたことを詫びた。FANATIC◊2002、クランクイン朝の出来事である。こうした光景は珍しいことではない。ジュニア斑では日常茶飯事である。「おしゃべりしない、カメラに集中しろ!」「相手から声がかかったら必ず返事を返す!」「ハイと返事しろ、相手はOKかどうか待っているんだ!」佐藤指導講師や押田指導講師の口から大声が飛び出す。遠慮なんかしておられない。緊張のゆるみが事故に繋がるからだ。
(2002年パンフレット 総合プロデューサー 武重邦夫手記より)
制作作品
We Want ¥en!?
FANATIC◊2002/2002年/26分
ナルシスト勇也、麗しのプリンセス真理、24時間熱血中の大樹、乙女系の和彦は、ずいぶんキャラの濃い4人組。こんな4人なら、何でも乗り越えられそうだけど、やっぱり普通の中学生。毎日、勉強をして、辛い部活をやるだけじゃ物足りない。でも中学生だから、まだバイトも出来ない。当然、欲しい物も買えない。いつもの通り、親に必死で頼んでみても、いつもの通り買ってもらえない。そんなある日、真理が親から言われた何気ない一言。 「そんなに欲しいのなら、宝くじでも買えばー?隣のおばさんみたいに当たるかもよぉ?」この一言で真理は思い立つ!「4人で宝くじを買おう。きっと私達にも…!?」さてさて、この後、4人はどうなるのか?あらすじだけでは説明しきれない中学生の深〜い、深〜いお話。
sub·tle 〜僕らの微妙な関係〜
チームたまご/2002年/18分
あるクラスでは、おとなしい女子学生の島村をいじめるグループとそれに無関心なグループと、島村に同情している小さなグループに分かれていた。いじめグループが階段で島村のかばんを投げ落とし、中身がばらまかれてしまった。そこへ及川と田中が通りがかり、田中は自分の好きなアニメカードを島村が持っているのを見て、ついカードを拾うのを手伝ってしまう。その横でいじめグループは田中のことを睨んでいた。ある日、事件は起こった。島村のカードが盗まれたのだ。ダメ教師の渡辺先生がホームルームの時に盗んだ人を問いただし、田中が盗んだことにされてしまう。しかし真犯人は田中の親友の及川だった…。
2002年ワークショップの関連ページ
- 募集要項
- http://www.siff.jp/siff2002/jwbosyu2002.html
- 制作日誌
- http://www.siff.jp/jw2002/
- 上映作品紹介
- http://www.siff.jp/siff2002/shinyuri_hatsu.html
|