ワークショップでの映画の作り方を紹介します。まずは完成までの道のりです。
みんなが持ち寄った作品案を元に話し合いながらアイディアを出し合っていきます。最初は原稿用紙1枚程度のアイディアだったものを最後には20分程度の脚本に仕上げます。ワークショップに参加するときは自分が作りたいと思う原案を考えておくと、より一層楽しむことができるでしょう。夏休み前の日曜日に3回程度集まってこのステップを行います。
撮影機材の使い方や、構図の考え方、撮影の仕方などを専門の方々に教わり、最後に教わったことを生かして模擬撮影を行います。写真は照明の仕方を教わっているところです。この講座は1日だけなので休まないように気をつけてください。
役割の分担・出演者オーディション・ロケハン・美術作成・リハーサルなどを行います。
撮影時の
役割分担をまず決めていきます。また、配役も決めていきます。自分たちで演じられる役は自分たちだけでも大丈夫ですが、足りない役は出演交渉をすることもあります。
ロケハンは出来上がった脚本にふさわしい撮影場所を探していく作業です。時には1日まわって全てボツになることも。部屋の撮影をするときは参加するみなさんの家を使うこともあります。どの位置から撮影すればよいのかなど、自分の役割を意識してロケ先を見ていきましょう。
小道具や衣装もこのときに準備しておきます。小道具や衣装は毎日同じものを使って撮影しないと1つの映画としてつながらなくなってしまいます。適当に集めるのではなく、脚本にあったものをあらかじめきちんと準備することが必要です。
これらと平行して脚本の最終的な作成を行います。
ある程度、準備ができたらリハーサルを行います。役者の演技、どのように撮るかなどを撮影に入る前に確認しておきます。
いよいよ撮影です。だけど、撮影場所を借りられる時間や役者が来られる日など、日程の制約で思うように進まないことも……。あらかじめ配役と場所を考えたスケジュールをたて、どのシーンから撮影するかを決めておかなければなりません。最初は2分程度の1シーンを撮るのに3時間以上かかることも珍しくありません。時間と体力との戦いになるので、体調管理をしっかりして撮影には臨んでください。
編集と録音は機材と時間の関係から指導講師などが中心になって行います。編集は撮影した素材をつなぎ合わせていく作業です。撮影した素材をきちんと作品に仕上げていきます。
BGMや効果音はダビングのときに合わせます。時間が限られているためやむを得ず著作権フリーの音楽素材を使うこともありますが、自分たちで作った音楽や効果音を合わせることもあります。映画音楽を作ってみたいという人は是非とも作ってみてください。
完成した映画を披露する関係者試写会です。KAWASAKIしんゆり映画祭の関係者、日本映画大学の関係者、映画や映像に携わるプロの方々も見に来ることがあります。
完成した映画をどのように見せるかを相談し、チラシ、ポスターなどを作っていきます。
一般の方も観客としてみるKAWASAKIしんゆり映画祭での上映です。毎年、大勢の観客が来ています。家族や親戚の方もぜひ呼んでください。舞台挨拶もあるので、映画に込めた思いを語ってください。上映日程は決定しだい本Webサイトに掲載します。