映画を撮影するときには役割分担をして、各自の責任を果たす必要があります。ここではその役割の一部を紹介します。(人数、編成の仕方によって分担の仕方は変わることがあります。また、状況に応じて役割をローテーションすることもあります。)
全スタッフの司令塔。 演技指導やカット割りを考えるのはもちろんのこと演出に関するあらゆる事に指示と決定を下す。映画づくりにおいて、OKかNGかの判断をする役割。
カチンコやバミリなど、撮影や演出に関する様々なサポートをする。フットワークが要求される仕事なので、撮影がスムーズに進むかどうかは助監督にかかっている。
撮影内容(シーンナンバー、カットナンバー、撮影サイズ 等)を専用の記録用紙に記入する。記入した記録用紙は撮影終了まで無くならないように管理する。この記録は編集の時に必要になってくる。
監督とカット割りの相談をして、実際に画を撮る。ファインダーを覗きサイズを考えたり、演出に合わせてカメラを動かす(パーン.ズーム.ドリー.ピンおくり 等)。完成映像が一番最初にわかる。
ライトやレフ板などを使って被写体(俳優)に光を当てる。場合によっては影を作ってコントラストをだす。光の当たり具合で映像の仕上がりが違ってくる。
ガンマイク、ミキサー等を使って音を録る。マイクをフレームギリギリまで近づけて録るためマイクが写らないように録れるか腕の見せ所。
映画に出てくる小道具を揃えたり、撮影時にすぐ使えるように準備する。どのシーンでどの小道具を使うかしっかり把握しておく。人から借りた場合は誰から借りたか何処に保管したか、無くならないようにきちんと管理する。また材料を揃えて自分達で小道具を作る場合もある。(毎年1~2個の小道具が紛失しています。撮影が終わるまで自分達でしっかり責任を持って管理しましょう。)
俳優の着る衣装と持ち道具(アクセサリーやカバン等)の準備と管理をする。 撮影時に、どのシーンでどの衣装や持ち道具を使うかしっかり把握しておく。 人から借りた場合は誰から借りたか何処に保管したか、無くならないようにきちんと管理する。また材料を揃えて自分達で衣装を作る場合もある。(毎年1~2着の衣装が紛失しています。撮影が終わるまで自分達でしっかり責任を持って管理しましょう。)
背景となる壁の掲示物を作ったり、家具の並び等を考える。毎年かなりの掲示物を作っている。
脚本を読みセリフを覚えカメラの前に立ち演技をする。カメラ位置や照明を変えて何回も同じ芝居を撮るなど、演劇などとはチョット違う。