教室風景

2012/08/06(月) ラッシュ、編集1日目

mixiチェック

日本映画学校 新百合ヶ丘校舎 第一トレーニングルーム、大教室、ワークルーム 10:00~17:00

2012080501.jpg2012080502.jpg
(1枚目:ラッシュ/2枚目:編集風景)

今日から5日間はポストプロダクション作業です。
「部活を休み続けていたのでそろそろ顔を出さないといけない!」とか、「夏休みの宿題で高校見学をしてレポートを書かないといけない!」とか、いろいろな理由で午前中は6名が欠席でした。午前中から出席した人でも「昨日は神輿の担ぎ手に駆り出された」なんて言う人もいて、中学生は兎角忙しいようです。

さて、そんなわけで午前中は9名でのスタート。場所を大教室に移してのラッシュです。今まで撮ったカチンコからカチンコまでの映像をシーン、カット順に見ていきます。今回は大画面で見せることにこだわったこともあり、ラッシュもプロジェクターによる投影で見ることになりました。

撮影中は大丈夫だと思っていても、予想外に本来映ってはいけないものが映っていました。スタッフの水筒、足、レフ板の一部……。気づいた人は結構驚いていたようです。使用する部分以外にもカットを比較的長めに撮っているため、編集で何とかなれば良いのですが……。

午後からは全員集まり、ワークルームに移動し編集。ポスプロの指導は日本映画学校の若林大介さんです。まずは基本的なつなぎ方をレクチャー。撮影した素材を使用する頭からケツまで指定してつなげていくやり方です。1台の編集用PCに1~2名程度で付き、シーン12~15またはシーン23~25の好きな方を編集して行きました。

ある程度つなぐことが出来たら、若林さんに見せていきます。同じ素材ですが、人によって間のとり方や各カットの使う部分が異なっているため、結構な違いが出てきます。テンポが良すぎて間が取れていないから、見ている側の感情が付いて行きにくいのではないかとか、喋りを追ってつないでいるだけになっているから、心情変化を見せるようなつなぎ方にした方がいいのではないかとか、所々アドバイスをしていました。

編集後半は音のつながりの修正をしていきました。繋いでいるとどうしても前後のカットで音がオーバーラップしてしまう部分や、音が足りなくなってしまう部分が出てきます。そこで、画との同期を外してそれらの部分を修正して行きました。

16時からは出来たところまでの鑑賞会。それぞれが編集したものを全員で見て回りました。指導講師の熊澤さんも「意外と素直に繋いでいけるんだね」とポツリ。初めてにしては予想外の出来だったようです。

上に戻る

2012/08/04(土) クランクアップ

mixiチェック

新百合ヶ丘駅改札 8:20集合
日本映画大学 白山校舎 H202教室、南階段 8:40~18:00

2012080401.jpg

撮影最終日です。今日の撮影は2シーン。いずれも階段でのシーンです。踊り場の掲示物を中学校風のものに張り替えてから撮影スタート。天気が曇だったせいか、当初は比較的撮影のしやすい状況でした。

階段の踊り場で男子2人が倒れて折り重なっているシーンの撮影だったのですが、俳優の2人はどうしても表情が作れず、笑ってしまう状況。監督(中学生)も思わず「今日は大変だ……」と苦笑い。撮影は始まったものの、なかなか思ったような画は撮れていないようでした。
途中休憩中に俳優2人と演出陣で議論に。「ふざけてやってるように見えるわけ?」と言う俳優陣に対して「表情が撮りたいの。」と演出陣。なかなか思いの隔たりは大きいようです。

最初のシーンは午前中に撮りきれずに昼食に。昼食を家から持ってきていなかった中学生数名が急いで近くのスーパーに買いに行ったのですが、帰りがけに天気は曇から雨に。慌ててスタッフが傘を持って迎えに行ったのですが、時遅し。俳優陣も衣装のまま濡れてしまったのでした。急遽、着替えて乾燥させることに。

指導講師の熊澤監督の作品『天国からのエール』の舞台になったあじさい音楽村の方が見学にいらしていたので、昼食時に差し入れで紅いもタルトをいただきました。ありがとうございます。

ちなみに、他にもおにぎりやクッキー類などの差し入れがスタッフからもあったのですが、昼休憩終了までにほとんどが中学生の胃袋に。かなりの量があったのですが……恐るべき食欲。

午後の撮影も開始し、最初のシーンの残り2カットもなんとか撮影終了。2シーン目に入ることが出来ました。2シーン目は監督が出演するため急遽監督を別の人にバトンタッチ。バトンタッチされた方はものすごく目が輝いていました……。

この頃になると天気は再び曇りに戻り湿度が急上昇。冷房が効かず、かつ空気がこもる階段なので、辛い撮影になってしまいました。業務用扇風機でもレンタルしておけばよかったのですが、後の祭り。撮影の疲労も重なったのか立て続けに3人が体調不良を訴えたため、彼らは冷房の効く別室で休ませながらの撮影となりました。1人は2シーン目に出てくる俳優でもあったため、テストのときはスタンドインをしながらの撮影でした。

そして、17時24分、階段の空舞台のラストカットを撮影してクランクアップ。お疲れ様!

機材を機材車に片付けたあとも興奮冷めやらぬ彼らはなかなか帰ろうとしなかったのでした。仕方がないので最後に記念撮影。

けど、これで終わりじゃないんだよ。まだまだ編集と整音作業が続きます。取りあえず、明日はお休みです。ゆっくり休んでください。

上に戻る

2012/08/03(金) 撮影8日目

mixiチェック

新百合ヶ丘駅改札 8:20集合
日本映画大学 白山校舎 H202、校庭、旧東門 8:40~17:00

2012080301.jpg2012080302.jpg
(1枚目:校門の清掃/2枚目:校庭での撮影)

朝、白山校舎に集合してみれば、何だかいつもより人数が多い。エキストラが結構な人数集まっていたのでした。教室の時にこれくらい最初から集まれば、なんて言う声もチラホラ聞こえたりもしましたが、過ぎたことは言っても仕方がないのでした。

今日の撮影は一昨日取り残したシーンの後半の舞台を変えて校門にしたものと、当初予定していた下校シーン、校庭でのシーンの3シーンです。

日本映画大学の白山校舎は統合された小学校の跡地なのですが、正門付近は大きく改修されて当時の面影を失っています。そこで、比較的公立校としての面影が残っている旧東門を利用して撮影を行いました。ただこの門は普段は使われていないため、使われている門のように見せるため、まずは清掃から行いました。

撮影とは言え、制服姿の中学生が通ると学校の門として生き返ったような気がしてしまいます。校門の両サイドには立派な桜の木が植わっていますし。小学校時代を知っている者としては、ちょっとした感傷に浸ってしまうのでした。

もはや、撮影も8日目なので、撮影の進行はほとんど中学生たちに任せる状態。木陰もあるし日が陰ったり晴れたりする天候で、かつほどよい風もある。今までの中で一番撮影もしやすかったのではないでしょうか?エキストラもフル出演でしたが、それほど飲み物タンクは減りませんでした。
曇の状態を選んで撮影し、11時半には一昨日取り残したシーンを撮り終えました。

昼休みを挟んで今度は晴れの状態を選んで下校のシーンを撮影。今度はエキストラさん達は数名を残して控え室で待機してもらいました。今日、最後に撮るシーンを撮り逃したら、そのシーンはスケジュール上欠番になると言うことが分かっていたせいか、いつもより決断が早く、良いペースで14時半には2シーン目を撮影終了。

3シーン目は校庭にラインを引いての撮影。エキストラは再度総出演。ラインを引くのは時間の都合上、2シーン目の撮影中に大人の方でやってしまいましたが、これも16時半には終了しました。

さて、明日は撮影最終日。頑張って行きましょう。

上に戻る

2012/08/02(木) 撮影7日目

mixiチェック

新百合ヶ丘駅改札 8:20集合
日本映画大学 白山校舎 H201、H202、H204教室、南階段 8:40~17:00

2012080201.jpg

本日も日本映画大学白山校舎をお借りしての撮影。2シーンの撮影です。

午前中は放課後の教室のシーン。大人数は必要なかったものの、何人かのエキストラが必要だったので、昨日来たエキストラの中で都合のいい人に来ていただきました。このシーンは9カットに割っての撮影。比較的スムーズに進めることが出来ました。ただ1カット、歩く俳優を追っての撮影をしたいカットがあったため、そこでちょっと難航しました。結局、移動車代わりに台車を使って、その上にカメラを乗せて撮影することに。それでも俳優さんの歩く速度が早かったので、苦戦していたようです。このシーンは11時半には撮影終了。エキストラの皆さんはここで解散。

続いて階段で次のシーンの撮影。最初に役者の演技を確認したところ、演出の方法が2つに別れて議論に。お昼休み中に結論は出しておくこととし、昼食に入りました。

12時半には再開。議論になっていた演出についても決着が付いて、撮影に入ることが出来ました。物語の鍵となるシーンで、ちょっとしたアクションもあるため、マットも出動。怪我もなく無事終了できたので、何よりでした。ちなみに、午前中にエキストラに参加してくれた人が、1人ほどそのまま照明を手伝ってくれました。階段のシーンで照明の人手が足りなかったので、参加者の友達を手伝っていたみたいです。

それにしても、今年の夏は本当に暑い。例年ならば撮影期間中に曇りの日が何日かはあるのに、今年は快晴続き。屋内にいても冷房の効かない階段などは蒸し風呂のようになります。凍らせたタオル、うちわ、冷却ジェル……だんだん、焼け石に水のようになってきました。新たな暑さ対策が必要かもしれません。

明日は1日校庭での撮影になります。また、昨日撮影できなかったシーンは明日の最初に撮ることになりました。撮影順序を組み替えて、代わりに撮影が押した場合、最後に撮影する1シーンが欠番になります。そのシーンのためだけに小道具のライン引きや石灰を用意してあるので、欠番にならないよう祈りたいものです。

上に戻る

2012/08/01(水) 撮影6日目

mixiチェック

新百合ヶ丘駅改札 8:20集合
日本映画大学 白山校舎 H201、H202、H204教室 8:40~17:00

2012080101.jpg

今日から4日間は日本映画大学白山校舎での撮影です。この校舎、かつては市立白山小学校(2009年廃校)だったため、撮影用に3教室ほど当時の教室が残されています。その教室をお借りし、中学校の教室に見立てての撮影となりました。

とは言え、通常、教室を使用するときは大学の教室として使われているため、そのままでは撮影に耐えられません。まずは教室の飾り込んで中学校の教室風にするところから始まりました。使う素材は撮影準備のときにお借りしたり、作成したりしたものです。

今日の撮影予定は3シーン。いずれもエキストラを多数必要とするシーンであるため、朝の集合場所から一緒に来てもらいました。参加中学生の友達だけでなく、中にはこのワークショップのOB、OGや、(比較的中学生に紛れても違和感がない)日本映画大学の学生さんにも参加してもらって、何とか教室を一杯にすることが出来ました。昨日、エキストラ不足で差し替える予定でいたシーンも元の脚本に戻すことが出来ました。

すべて室内のシーンでしたので比較的快適に過ごすことができましたが、同年代がたくさんいるせいかその馴れ合いでなかなか進まずやきもきする場面もありました。午前中に1シーン、午後2シーンの撮影をしていましたが、3シーン目の撮影途中で途中で時間が来てしまい、撮り残したまま終わることになってしまいました。遊びと撮影、メリハリをつけていきたいですね。

撮り残したシーンは可能であれば8月3日に撮影する予定。ただ、エキストラを相当数集めるのも苦労していたので、再度集めるのも難しいでしょうし、このペースだと撮影できない可能性も高いです。撮影が出来なければ、完成が危ぶまれます……本当に。

エキストラに来ていただいた皆さん、ありがとうございました。また、別の日にも来ていただける方、よろしくお願いします。

上に戻る